雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

伝統芸能は何百年と続いている時点ですげえパワがあるので観ないのはもったいない

休みなのに朝早くに起きてました。

マミーと映画観に行ったんですよ。シネマ歌舞伎

朝9時半と夕方4時半の2回しかないうえ、上映期間が1週間。

客層は見事におばちゃんばかりでした。

しかし、実際に観ればすげえ面白いことやってるんですよ。

不要なものを極限まで削ぎ落として、土台というか骨格というか、そういうものだけにして突き詰めたのが能狂言なら、歌舞伎は新しいもの面白いものをどんどん取り込んでいき「芝居は生き物」を地で行っている、変化を怖れないものなんですね。

外来語もメタ展開も何でもあり。とにかく観客に満足してもらうことを第一に考えた結果が、あのスタイルになったのですよ。変化を前提とした様式ってのもすごいね。

ご存じない方も多いかと思いますが、シネマ歌舞伎っていうのは、実際に上演した舞台を録画したものを映画として見せるもので、これはこれで面白いです。

今日の演目は、お伊勢参りに出たら鯨の潮吹きに巻き込まれてベガスに飛ばされ、バイトしたらひと山当たってウハウハ、と思ったら噴水に吹き上げられて日本に戻ってきた、という、なんでもあり過ぎでインフレ起きてないか気がかりな旅の末に江戸に戻った弥次さん喜多さんが、知り合いのつてで歌舞伎座の大道具のバイトを始めたら殺人事件が勃発。お伊勢参りの道中で知り合った子供たちと事件の謎を解く、というもので、通報で駆けつけた同心が古畑っぽかったり、子どもたちの立ち位置がコナンくんっぽかったり、2時間サスペンス的アトモスフィア濃厚。めっさ笑ったのが香川照之こと市川中車の昆虫ネタ。カマキリの産卵について熱く語るのは面白過ぎるからやめろ。腹筋破壊にも程がある(褒め言葉)

夏にはクドカン台本の「大江戸りびんぐでっど」やるみたいなので、歌舞伎観たことがない若者はここから入るといいと思います。「一見滅茶苦茶やってるように見えて実はちゃんと歌舞伎の王道を行ってる」と京極夏彦先生も太鼓判押していました。タイミング合ったらまた観に行こう。

 

映画は昼前に終わったので、パスタ屋で昼食べて帰ってから、トイデジの動作確認したら本体がもう寿命のようだったので、SDカードのデータ吸い出してみました。

 

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いつ撮ったんだ。まったく覚えてねえ。

Vistaquestの特徴なのか、このカメラで撮ると赤が強くてねえ。

まあ、赤が強いのはいいことですが。

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うん、いいことだ。

トイデジが天の国に行ったので、アイッフォーンの撮影モードとか色調いじってトイデジ風に撮れるようにするか、デジイチトイデジ風モードで撮影するかで迷ってます。

スマッホは確かにすぐ撮影できるけど、トイデジの「どんな写真が撮れてるのかすぐにはわからない感」のスリリングさには劣るんだよなあ。

そのうち2代目を導入するか。

明日仕事だし、今朝は変な時間に一度目が覚めて、ぎりぎりまで2度寝したからな、早めに寝るとしよう。