仕事してきましたが体調悪し。
ゆうべ夜中に血便? で合ってる? なんかこう、腸だかなんかの粘膜が剥がれたっぽい粘度の真っ赤なのが出てだな、
「よーしそこまでだ大将」
「それ以上はいかんばい」
「さすがにご婦人な大将の口からそういう単語が出るのはどうかと思うぜ」
「管理人さん、五虎が心配してるよ」
「聞きましたよー、ゆうべはトイレの後で寒いって言って、謙信と五虎抱っこして寝てたそうじゃないですか」
「薄手の羽毛布団に、更にもう1枚上掛けを増やしたと五虎が言っていた。俺も兄弟も心配している」
「あ、あの、僕ずっと心配で、」
ああ泣かないでいいんだよ五虎ちゃん! さあ管理人さん大丈夫だからお膝においで!
「まあそういうことでな、ここから先はホームドクター薬研の出番ってことだ」
「ホームドクターっていうよりヤクザ医師って感じじゃない? 」
「それ忘年会で医学漫談するときの白衣じゃないかよ」
「おいおい乱も厚もご挨拶だな。俺は大将のお抱え漢方医だぜ」
しかし寒気とは違うんだよな、ゆうべのあれは。ただただ寒い。悪寒ってわけでもないのでもう1枚増やして寝たらどうにかなったが、朝は目が覚めるともうそこはおさまってた。血便も無くそこは普通に出てきたが、
「おっと大将そいつぁアウトだ。燭台切の旦那が聞いたら泣いちまうからな、やめておけ」
「大将、症状の話するなら薬研に任せておけって」
「ボクも薬研にやらせときゃいいと思う」
さすが兄弟、遠慮ないな。
「ちなみに大将は今、背筋がかたまっちまって息苦しい状態だ」
「ストレッチしなきゃ! 」
「いやいや乱、いきなり硬いのを勢いよく揉んだら破壊しちゃうだろ」
「じゃあどうすんのずお兄! 」
「こういうときは少しずつ柔らかくしていくといい」
「ばみ兄、なんかいいアイディアあるのか? 」
「教えてくれんね、長谷部にも教えてやるったい」
「ぼ、僕も、知りたいです。山鳥毛さんに教えてあげます」
「五虎も博多もいい子だ」
いやあの、管理人さんもう今日は早く寝るよ?
「そうだな、大将もう今日はほんとに寝ちまえ。きのうの今日だ、体が本調子じゃないだろう。夕飯だって軽いもんがいいってご母堂様に頼んでたじゃねえか」
うん。なんかごはんとかもう重くて、食うことを考えただけでダメだった。
「あ、あの、待っててくださいね管理人さん、ちょ、ちょっといってきます」
え、待って五虎ちゃんどこへ?
「あの、あの、こういうときには、青江さんと、石切丸さんと、太郎さんと次郎さんと、大典太さんを呼ぶといいって」
え、誰が? てゆうか何振り呼ぶのかな?
「あ、あ、あと山伏さんと、数珠丸さんと、あとあと白山兄さんも」
いや待って! そこまでしなくても!
「呼んだかな。それじゃあイロイロ斬ったり斬ったりしてみようか」
何を?
「悪いもののことだよ」
具体的には?
「そうだなあ、うーん、なんて言うとわかりやすく伝わるかなあ」
アッハイもういいです。
「まあそうだね、今日は早く寝ちゃうといいんじゃないかな。何がとは言わないけど、後がしんどくなるだろうしね」
明日も朝ゆっくりめなんだよな。
だがどうも嫌な予感がするから、熱だけ測って寝るか。なんか今も扇風機の風が当たるとちょっとヒヤッとする。
「うん、寝るか、じゃなくて寝ようね。数珠丸さんももう来るからね、そうしたらありがたいお経を聞かせてくれるよ」
いやそこまでしてもらうのは悪いよ。
今日はもう、あまりにしんどくて米研ぐしかしてないからな、まじで寝る。
なんか腹の血便は、ちょっとググってみたら「即診察を受けましょう」とかあったけど、金ないし今朝はもういつも通りだったし、しばらく様子を見るくらいしかできなさそうだな。仕方ない。
明日の支度だけしておかなくては。