雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

甘栗を剥きながら時代の転回点と夢に終わるであろう未来を思う

きのうの更新が怖いくらい閲覧されていたんですがね、何これコワイ!

アレか。甘栗か。甘栗の効果なのか。(鬼皮に爪を入れる)

また今「立喰師列伝」観てますが、こうして終戦から平成までを振り返ると、私が生まれた辺りから、急激につまらない時代になっていってます。こう、どんどん糊しろとか余白とかアソビとか、そういう部分がなくなっていく。だから店は客と余計な対話をしないで済ませようとマニュアルで接客するし、立喰師はそのスタイルに対応して話術を捨てたゴトになっていく。牛丼の丑五郎とハンバーガーの哲は唯々食べるのみ、フランクフルトの辰は他人との対話は一方通行でしかなく、己との対話であのランドについて繰り言を述べ続け、中辛のサブに至っては、チュカラ、の単語のみを発することでついに「コミュニケーション不能/不要」の極北へと到達してしまう。

かつてヴィヴィアン・ウェストウッドは「20世紀は嫌い」と宣いましたが、その伝で言うなら私は「80年代以降は退屈」と言います。確かにインターネットの恩恵にどっぷり浸かって、映画だゲームだと利用していますけど、そういう枝葉の部分を取っ払って、総体として時代を見るならば、やっぱりひたすら退屈でしかないです。ただし私には。

倉橋由美子が書いたあのしなやかで優雅な毒を秘めたデカダンスは、一体どこに行ってしまったんだろう。

 

(甘栗を剥く)

 

しかし、つまらんつまらんと文句ばかり言っていても建設的ではないので、どうなると面白いのかを考えよう。

そうだな、昔はそれこそ宇宙開発にすげえ夢とか希望とか未来とか感じていたのだから、これからは、物理宇宙じゃなくて人間の内的宇宙に目を向けて探索開発してみたらいいんじゃないの。

電脳化して電脳宇宙を開拓するもよし、生身の脳の解析を進めて、眠れる領域、俗に言うナイトヘッドをいぢくって新たな能力とか目覚めたりなんかして。スーパーナチュラルは物理的にはどうなのかと思うんですよ。できるとすれば、脳のシナプスの電流から生体電流を操る対人対動物対機械へのアプローチぐらいかと。「天帝シリーズ」由香里ちゃんと修野嬢お得意のアレです。さすがに脳の電流を自在に操れるからって、それで物を浮かせたり瞬間移動とかは無理があるだろう。

まあ何であれ、物理宇宙は今の様子を見るに、余程のブレイクスルーが起こって新たな技術があらわれでもしなければ、現実的な開発は無理筋なようだし、そうなるとじゃあ次に弄れそうな新たな領域はどこだ、となると、自分の脳をいぢくって世界の見え方を変えてしまうのが手っ取り早いだろ、となるのじゃないかしら。と、まあそんなことを思うんですよ。

 

実際どうなんすかねえ。

そういう時代が来るなら、サクッと2年後くらいにきてくれませんか。

そういう世界が来たら、私、スパッと電脳化して全身義体に入るよ。素子さんみたいに、汎用型のガワで中身をチューンする感じで。

あとオリンピックは、もう既にイロイロとケチがついてるから、小林恭二先生の「ゼウスガーデンの秋」でやってた、裏オリンピックにした方がはるかに面白いと思いますよ。やってみませんか、ねえ。

 

それにしても、最近はやりのファッションよりも、戦前とか昭和30年代とかのファッション見たときのほうがおしゃれだと思ってしまう俺はどうしたものか。(甘栗剥いて指が茶色く染まっていることに気づく)

よっしゃ、あと2日だ。あと2日仕事しろ俺。生きる。