雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

ときには重量級の読書をしようか

やばい。今、かなりどっぷり気味に「戦闘妖精雪風」3部作にはまっております。

現在、最終巻「アンブロークン・アロー」のタイトルロールを読んでおりますが、すんごいことやってます。

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古くは倉橋由美子の作品で、最近では古野まほろ先生の作品で、陰に陽に語られていた「触れる私と触れられるあなた」を、言語や認識、意識論、人/機械媒介装置などなどを織り交ぜながら、こんなに正面から描いたものと、まさかハードSFというジャンルで出会えたとは。既読の方には、きっとこの驚きがお解りいただけるのではないかと思いますが、未読の方は是非一刻も早く体験していただきたい。

人間は何をもってして人間でいられるのか。ヒトと機械、生命と非生命、その境界はどこにあるのか。そういう壮大な命題を全精力をもって語りながら、それと同時に、これは主人公の深井零が人間として成長する物語でもある。読了するのが惜しい、でもこの物語の結末がどんなものなのか気になって仕方ない。零と雪風はどんな旅路を経て、どこへたどり着くのか。

 

 

と、ここで時事的な話をひとつ。

京急の踏切脱線事故が、時間が経ってイロイロ経過が判明してくるにつれ、どう叩いても伸ばしても、トラックの運ちゃんによる人災にしかならない。もうどうしようもないね、これ。

事故に至る経緯がまずひどい。

 

    転職したて、普段は回らないルートを急遽回ることになった→道に不案内で迷う→車体幅ギリギリの横丁に入る→例の踏切に差し掛かって左折しようとする→曲がりきれない→駅員にバック誘導させる→曲がれない→痺れ切らして右折に変更→2回曲がりきれずに立ち往生→3回目で強引に曲がるも踏切内で立ち往生→衝突

 

人災じゃん。

京急と乗客と、雇用主の運送会社と遺族、全員被害者じゃないか。

京急の駅員さんなんかすげえかわいそうだと思う。そんな、観光バスのガイドでもなけりゃ、バック誘導なんてそうそうできないよ? それを、いきなり「後ろ見てくれ」って無茶振りでやらされるんだよ? 非常ボタン押して云々なんて、そんな余裕持てないよ。

そもそも論としてだけど、慣れないルートを回るなら、まず道順を出発前にしっかり確認、会社の車でナビがないなら地図をもらって要所で確認。道を間違えたならすぐ引き返す。それだけのことを、何でできなかったの。真面目でいい人だったなんて同僚の証言があったけど、そういう人間なら、道がよくわからないと相談すれば、地図のひとつももらえるだろうし、丁寧に教えてくれる仲間もいただろうに。

運転手歴が長いから「道を教えてくれ」と頼むのが癪だった? もしそうだったなら、それは給料もらって仕事してるっていう自覚がなかったってことでしょう。プロでも社会人でもないよ。ただ経歴の長さをひけらかしたいだけ。

「経緯はともかく死んだ人を悪くいうなんて」という意見もあるだろうけど、じゃあ死んだらどんな悪行もチャラなんですか。と訊きたいです。プロ意識、社会人意識のない人間の迷惑行為で、これだけの被害が出てるんです。その手のきれいごとは、実際に被害にあった乗客や京急のスタッフ、交通の足を奪われた近隣の人たちを馬鹿にしていると思います。

死ねば免罪されるなら、スターリンポル・ポト毛沢東も、みんな許されるってことだよね。すげえなどこのお花畑だよ。

 

さて、そんなことはどうでもいいんだ。

なんか不愉快なことについて書いたら疲れたので、お口直しにきのうのトーハクで撮った写真のおまけ。

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こういうの、うちの下宿男士連中がわいわい言いながら見入ってそうです。

えっ待って歌仙さん。「こういう雅なこしらえは実にすてきだね」って、いや買えない買えない買えないよ? 管理人さん今月も苦しいから無理よ? うんごめん、歌仙さんがんばってくれてるから、なんか考えてはいるけど、もうちょっと待ってお願い(ドゲザ)

 

なんか今日は、休み明けだっていうのにミョーに疲れてるので、もう早めに寝ます。

何だろう、休みなのに休まってなかったのか。水曜は散髪に行ってきのうは出かけてたからか。それともバリウムからの下剤で体力持っていかれたのか。

その辺どうなんだろう。とボンヤリしながら、さてフートンを出すか。