なんかすぐ疲れちゃって、ボーゼンとしてるうちに気がつけばヘルシェイク矢野のこととか考えてたりしますが、とりあえず今は夜9時半前です。
夕飯と風呂と明日の支度でこの時間。まあ、明日あさってに金を遣わずに済ませられれば私の圧勝。
というところで、いよいよやるぜ。
こいつの開封の儀。
まず、ゆっくりとクッションを剥がしていくと出てくる中身。
店で梱包してくれたときに、何を使ってるのかまでは詳しくわからなくて、たぶんそれほど貴重ではない古書をバラして反故にしてるんだろうな、程度だったんだけど、よくご覧いただきたい(心霊スポット突撃取材的なナレーション)
どうも見覚え聞き覚えのある文句だなと思ってたら、
「鉄輪」の謡本でした。
上の方に、この辺で舞台に出るよとか、ここでこういう所作、とかだろうと思うんだけど、絵が入っております。
どんなお話なのか、詳しくは夢枕獏先生の「陰陽師」に、そのままズバリ「鉄輪」というタイトルの短編がありますので、そちらを読むとよくわかります。ひと言で言うと、おんな遊びが過ぎると怖ろしいことになるぜ。他に好きな相手ができたならきれいに別れとけ。ズルズルいくない。という話。
話がズレた。
まあ、謡本はともかく。あれ、じーちゃんの遺品の謡本に「鉄輪」あったっけ、とか軽めに気にしながら、包みをできるだけきれいに開いていきます。フツーの包装紙とかだったらバリバリにむしるけど、こういうのはなんか丁寧に扱ってしまう。
ハイ出たよ!
そう! 今回ついに買ったのさ。懐中しるこを部屋で隠れて食う用のお碗!
蒔絵は火炎宝珠に松、だったかな。まあ縁起物の柄だそうです。ちゃんとまじもんの木の碗に漆塗り。
いやあ、今回もいい物に出逢えた。
で、コレ別に自慢するために出したのとは違うんです。ええ。
漆塗りの木のお椀、メンテがひと手間必要でして、しまいっ放し厳禁。しまっておくなら棚の中に水が入ったコップでも置いて、適度に湿度を与えないとひび割れるんだそうです。でなければこまめに使ったり、湿らせた布巾で定期的に拭くとか、とにかく程よい潤いを必要とするのだそうです。
なので、今日コレを出したのは、棚の中はまだ片付いてないけどとにかくメンテ優先で、濡れ布巾で拭くために出したのでした。で、拭いたらしまうときに蓋と器の間に紙を挟んで、とも教わったので、さっきの謡本の頁をそのまま挟んでおります。
いやあ、買っちまったなあ。確かに維持に手はかかるけど、でも後悔はない。次は菓子鉢だ。
まあ菓子鉢っていっても、茶席で出るなんかステキいおしゃれ菓子鉢じゃなくて日常的な、ここしばらく騒いでるようなアレ、煎餅とルマンドが共存共栄してる系の菓子鉢。このお椀買ったとき店のご主人に訊いたら、たまに出ることがあるらしいので、次回の遠征で捜す。決めた。そして手が届きそうなお値段だったら買う。
日常で、こうやって目玉飛び出るほど高級ってわけじゃないけどそこそこいいものを使うと、なんかイイですよ。ちゃんと大事にすれば死ぬまで付き合えるし、こうやってじわじわ増やすのも楽しいし。
まずは次の遠征のために貯金から始めよう。