気がついたら夕方まで、飯も食わずに部屋でゴロゴロしてました。
やばい。なんかピクシブ延々と見てしまった。やばい。
さすがに自分でも危機感が出てきて、夕方に着替えて駅前のコンビニ行ってきました。
活力がなさすぎる。気力がなさすぎる。
ので、今夜はこれからお茶淹れて体力が尽きるまでモーパイ上映会を行う。きやがれ下宿野郎ども。
「さっきコンビニで、いつもよりちょっといいエクレア買ってましたよね。俺にそれくれるなら何時間でも付き合いますよ」
鯰尾、まだケーキを諦めてなかったのか。
「俺は諦めが悪いですからね。記憶なんか振り返ってやらねえし、ケーキには執着してやりますよ! 」
潔い!
「管理人さんもだが、お前の兄は大丈夫なのか平野」
「お前はひとの心配をしている場合ではないだろう大包平」
「兄はあれが通常運転ですし、管理人さんはそのうち無気力状態にすら飽きると思いますので大丈夫ですよ」
「ご主人様、気力が沸かないときこそ、思い切り体を動かしてみようよ! さあ、僕の尻を思い切り蹴り上げてみて、すっきりするよ! 」
そうかい? そんじゃあまあ、やってみるかね。こう、バチコーンと。
はあはあ。
「おい、どうせ上映会やるなら、菓子と飲み物の持ち込みは許可されるんだろうな」
まあ。自分で食って自分でお片付けできるならね。
「わかった。伽羅、ついにあれの出番だぞ」
嫌な予感がする。
「ついにこの日がきたか。ねるねるねるねを大量に混ぜるとどうなるか。ネットでは実験例が出ていたが、自分でやることに意義があるんだ」
「安心しろ管理人さん、ひとりで食べると頭が痛くなるとかいう話だが、集まったメンバー全員で食うから問題ないぞ」
「国、水持ってこないとな」
この実験、すげえ嫌な予感しかしないのだが。
「安心しろ、監修と材料提供は俺だ! 」
やっぱりな。
しかし、明日こそ薬局行ってロキソニンテープ見てこなくては。昼のうちに。
だがまずはモーパイだ。上映会を執り行う。
今の俺に必要なのは活力だ。あとなんか、こう、キラッキラした感じで、ふはふはで、いい匂いがする感じの、なんと言えばいいのか…。
「管理人さん、今日はモーパイを観るのだろう。せめて星宮ちゃんが出るまでがんばってくれ」
あ、相談役。そういえば星宮ちゃん推しだったな。
「あの子は孫のようで実に愛らしいからなあ。この前みんなで観た『波よ聞いてくれ』の瑞穂ちゃんも孫のようで実に愛い。俺に孫がいたら、あのような素直でかわいらしい子がよいなあ」
わかる。ヒロイン・みなれが「性転換してこの子を生涯養いたい」とまで言うほどのピュアな子だけど、20代はそうなるんだ。でも40すぎるとああいう子は孫にしか見えなくなる。
「締まりのない顔になっているぞ管理人さん」
あ、ドン包平もモーパイ観る?
「よくわからんが、映画の類か」
「私もご相伴してよろしいですか? 」
ダメなわけないだろ。
「数珠丸殿がご一緒なら俺も! 」
わかったから、観てるときは静かにな。
さて、フートンだしてお茶淹れて、ねるばかりにしてから始めるか。
明日はたぶん、もう少し気力が戻っている、はず。