仕事して帰りにやっと無印で画鋲買ってきた。
無印の画鋲は針が細いからな、壁に穴空いても目立ちにくいんだよ。
2ケース買ったので、これでエヤコン掃除の養生もできる。壁の養生はビニールを画鋲で留めれば、養生テープ剥がれて作業の手を止めて貼り直すとかしなくていい。
どうもリビングのエヤコン、業者に頼んだらしく、その作業の様子を見て「やりようによっては自力でできる」と思ったのか、自分で掃除と言ってもさほどうるさいことを言われなくなりました。
その前に押し入れの片付けして、プリンタの箱保存できるようにしておかないと。それと、家電ゴミの回収が来週だから、そこまでに支度しておかないとな。
あと何をやれば正月迎えられるんだ。えーと、窓拭いてプリンタ接続して、ネット接続の工事が来て、電話に光回線対応の機器取り付けて、大物の洗濯をいくつかして、ゴミを出して、そんなもんか? まだ増えるような気もするけど、気のせいだということにしておこう。
とにかく年末にはもう、やることなくて連隊戦にだけ集中、という状態に持っていきたいの。
「いいこと言うな姐御」
「小判が溶けると博多が嘆くまでがワンセットの、あの年中行事ですね」
あの、なんかごめんな?
「いいえ、お気になさらず。戦は俺たちの本分ですから」
「管理人さん、折り入ってご相談が」
おい何だ、その滴るよだれは何だ。床にまで落ちてるぞ。
「お正月にはぜひ、各地の名物ご当地油揚げをですね」
うわ来たよ。
「ぬしさま、お正月にはおあげが欠かせないでしょう、とこのお爺さんが」
「え、俺か? 」
「小狐丸さんのそういうところ、本当にすごいよねえ」
お前もか。
「おいなりさん、おいしいよね」
「鳴狐は管理人さんと一緒にいただくおいなりさんが何よりのご馳走だと申しておりまする! 甘くてしょっぱいお出汁がしみたおあげに、刻み大葉と胡麻を和えたごはんが詰まったおいなりさんは絶品にございまする! 」
無口な子とよく喋る相棒がセットで来た!
もうさすがにいないだろ。
「兄弟皆でいただくいなり寿司は最高のご馳走です」
「白山兄さんはおいなりさんが好きなんですね! 」
「私も好きですが、通信機は意外なほどよく食べます、私の3倍ほどは食べます」
「通信狐さん、スリムなのに食いしん坊なんですね。虎君と一緒です」
まさかの大トリ! こういうのにはノらなくて淡白な子だと思ってたのに!
「管理人さんの驚愕を検出しましたが、同輩と比較して私はこういう会話に割とすんなり乗れるので、この本丸に適性ありとして配属されました」
ああ、うん、そうなんだ。あと意外と食うよね君ら。健康的でいいことだよ。
「ではお正月には日本各地の名物お揚げを」
取り寄せません。お正月はみんなで栗きんとんとか黒豆とか伊達巻とか食べればいいじゃない。
「栗きんとんという単語で、秋田と五虎退の喜びを感知しました」
「姐さん、正月は松前漬買って食おうぜ」
「さんせーい! 松前漬で呑みたい! んねーえ姐さん買ってーん」
うっわ酒臭え。甘えるな。
「鶴さん、日本号さん、よかったら僕が作ろうか。松前漬はスーパーで、家庭でも作れるセットを売ってるからね、あとは数の子をお正月前に買ってくれば、本丸でも管理人さんのご実家でも作れるよ! 」
「やだ光坊カックイイ! 」
「みっちゃん最高だな! 」
「お、日本号もわかってるじゃねえか! そうだよ、時代がやっとみっちゃんに追いついたんだよ。みっちゃんがカックイイのは宇宙の真理だからな。俺から言わせれば、今更かよって感じだけどな! だよな鶴さん」
「なあ貞坊、鶴さんは? 」
「鶴さんもカックイイぜ! 心配ない! 」
え、やだ貞ちゃんカックイイ…胸がキュンってしたんだけど。
「姐さん、そいつは不整脈だろ」
「肋間神経痛なんじゃねえのか」
この野郎、竹中直人ばりの笑いながら怒る人を見せてやろうか。
なんか酒呑みどもは松前漬で盛り上がっておりますが、私は今度の正月も、岩下の新生姜とコンビーフマヨで人をダメにするディップを作ろうと思っております。
あれはうますぎるので、何か特別なことがあるときにだけ作ると決めております。普段からあれを摂取すると、うますぎてダメ人間になるので。うますぎて仕事も何もかも、他のことがどうでもよくなる。
「え、あれまた作るのか。楽しみだなーウヘヘー」
いいけど、杵君むしゃむしゃ食べないでね。あっという間になくなっちゃうから気をつけて。
今日は9時半過ぎに凄まじきねむみに襲われてやばかったので、早めに寝ることにするかな。
明日の支度してフートン出して寝るか。
明日は帰ってまだどうにか体力が残ってたら、押し入れ片付けるか。