仕事してきた。帰りが遅かったのでもうダルッダル。
明日は休みですがね、午後に岩盤浴行こうかと思ってるので、ということは午前中に何もかもを終わらせないといかんのですよ。つまり早く起きて掃除を終わらせて、接骨院に行ってこなくてはいけない。
フー…、
「ヤンナルネ」
おい鶴丸お前、平安時代から続く、失望をあらわす高貴な言い回しが出るのをみるに、忍殺読んだな。大倶利伽羅に借りたのか。
「伽羅坊がおやつ食ってる間に拝借したぜ」
どうだった。
「大好き」
だろうと思ったよ。
「なあなあ姐さん、遡行軍捕獲してスシ・トーチャリングやろうぜ」
面白そうなのがちょっと腹立つな。だがやるならちゃんとおすしやさんが握ってるやつでないといかんぞ。
「君、スーパーとかの機械握りの寿司は食えないもんな」
15年から寿司屋でバイトしちゃうとなあ。
「ベルトコンベアに乗ってくる寿司、食ったことないんだったよな」
ない。てゆうか、寿司はおそらく世間一般の人の一生分くらいは食ってるだろうから、安いもん食うくらいなら他のもの食わせてほしい。バイトの賄いのおかげでハードル上がっちゃってもう。
「罪な女だぜ」
「おや、管理人さん、まだ起きていらしたのですね」
江雪さん、どうしたん。
「お小夜と厠に行った帰りです」
「管理人さん、明日はお休みですか」
お休みだよ! 小夜ちゃんも一緒にスーパー銭湯行こうか? 管理人さんとサーティワンのチョコミントのカップアイスにするかソフトクリームにするか迷おうよ。
「…あの、兄様たちと、太閤も一緒でもいいですか」
いいよ! 小さい子のお願いは、危険なこととかでない限りダメって言わない方針。
「え、鶴さんも行きたい」
鶴はさ、倶利伽羅の弟だって噂のあの子を迎えに行く手助けしたいんだったよな。
「あったりまえだ! 伽羅坊の弟だぞ、伊達の子が手助けを必要とするなら、助太刀するのは当然だろ」
そんなら出陣して練度上げていかないとな。あの子はどうも異去の鳥羽を鬼周回してると来るって話だからな。
「クゥーン…」
どうだ。
「おで、からぼうのために、がんばゆ。つゆたん、つよくなゆ」
よーし。よく言った。
明日は給料日なので、朝のうちに一旦給料おろしに外に出た方がいいだろうか。銀行も行きたいからなあ。
いつも通りに起きて、飯食って給料おろして銀行行って、帰ってから掃除にするか。昼前に接骨院に行くのには間に合うだろう。
「鶴さん風呂は好きだが、一番好きなのは混浴なんだ」
へっ。
「うわあ…」
「おい、お前俺より歳上のくせして何が『うわあ…』だ。軽く引いてるんじゃない。見た目が子供だからってみんな騙されると思ってるのか」
「かんりにんさん、あのしろいおじいさんが、ぼくのこといじめるんですよお」
なんて奴だ。悪い爺さんだねえ。さあ、いまつるちゃんは管理人さんともうお休みしましょうね。
「はーい! ではおじいさん、またあした」
「クシャーッ! 小さいからっていい子ぶっちゃってさ! 」
まあそう腐るなよ。明日は遡行軍相手にアンブッシュという名の驚き与え放題で頼むぜ。
「いいのか? 」
おう。連中が嫌がることやりたい放題でやってくれ。
「そういうことなら、鶴さんちょっとがんばっちゃおうかな」
よろしくな。
ということで、今日はもうそこそこで寝るか。