さあ明日あさっては休みだ。
疲れちゃいるがしこたま呑むぞ。
仕事もどうにか初の1週間乗り切ったし、このぐらい調子こいてやる。
どうだ。まいったか。
「おいなあ見ろよ! 出来心でカスタム大根育ててみたら、旧支配者ができたぜ! 」
なんだよ鶴さんコノヤロー! 私より調子こきやがって!
「どうしたんだい、そんな風に声を荒らげて、御行儀がよくないな。僕のように、いついかなるときにも常に、心に余裕を持ってだね」
また調子こいてるやつ来た!
「言葉遣いにも気をつけたまえよ。仮にも僕の主ともあろう者が、ガサツな言葉を遣うのは関心しないなあ。もっと淑女らしい嗜みを身につけてはどうかな」
悪かったな。だがいきなり私が潮らしくなったら、歌仙さんどう思うよ。
「何か悪いものでも食べたのかなと思うだろうね。いいかい。くれぐれも、拾い食いなんてみっともない真似はやめておくれよ」
ひどい。そこまで信用ないのか私は。
「まあそう落ち込むなよ大将プスプス、俺がついてるじゃねえかブッフォ」
そんな半笑いで言われても、腹立たしいばかりじゃ。
「僕は誰が何をほざいても、折れるまでずーっとご主人様の刀だよ! 何があろうと、僕はご主人様についていくからね! 」
え。いいの? こんな管理人さんでいいのけ?
「いいも何も、こんなに僕を巧みに縛り付けてくれるのは、ご主人様だけだもの! あなたは最高のご主人様だよ! さあ、今日はどんなお遊びをするのかな? 楽しみだなあ」
お遊び? そうだな、じゃあちょっと、お馬さんごっこでもしようか。亀甲がお馬で、なーちりーと小夜ちゃんと秋田君謙信君が乗る。同時に。
「え、ご主人様は」
私はその様子を、向こうの壁際で見てる、推しの最大の理解者ポジだ。
「ああっ、なんて高度なお遊びなんだい! ご主人様に見守られながら、それでも決してご主人様は乗ってくれないんだね! ああもう、今想像しただけで高まってもう! 」
さて、オチがついたところで呑むぞ。このぐらい調子こいてやる。
「おい伽羅坊、いくら興味がないからって、アヒルチャンといちゃつくなよ」
「うるさい国永」
「伽羅坊がかまってくれないならいいよ、俺はこんのすけと全力でいちゃつく! 」
あの、鶴丸さん、なんか大倶利伽羅、あっちで一瞬ゴルシ=チャンみたいな顔してたような。
「すごいぞ伽羅、ゴルシの人を舐めきった表情の特徴を見事に捉えてるな! じゃあ俺の新ネタも見てくれるか」
「国の新ネタか。どんなのだ」
「イデの発動みたいになってるゴジラ」
「あああれ、カックイイよな」
やだ、めっさ気になるう。管理人さんも見たい。
「ダメだ。これは短刀の納涼キャンプの余興でチビたちに見せるんだ。それまでお預けだ」
なんかもう、みんなやりたい放題だな。いいけどさ。
さすがにねむみがちょっと落ち着いてきたので、ぼちぼち呑むか。
明日は洗濯するつもりでいますが、支給された制服のエプロン、色落ちするみたいなので気をつけよう。