仕事に出たら、出勤時間を1時間早めで間違っていたでござる。
今朝はなぜか知らんが、どこかわからん駅の階段らしきところを、燭台切みっちゃんに「君足痛いって言ってたんだから無理しないでよね! 」ってCV:佐藤拓也のイケボで叱られながら降りてる夢で目が覚めたし、疲れてる? てゆうか夢だろうと本丸だろうと、みっちゃんはやっぱりオカンなんだな。なんかもうね、叱り方が母ちゃんみたいだったんですよ。さすが、うちでは休日前の夜にみんなでゲーム大会とか映画観賞会やってると、おしゃれパジャマでスパーン! 襖開けて「伽羅ちゃん鶴さん管理人さん、僕もう寝るからね! 」って謎の宣言していくだけのことはあるわ。
「今僕の話してた? 」
い、いや別に。
「そうだ、管理人さん明日も残業確定なんでしょ。ちゃんと早く寝るんだよ。ただでさえ、きのう今日で続けて残業してるんだから」
…やっぱりオカンだ。
「あのね、僕はお母さんじゃなくて、君の刀だからね」
それにしても、なんで夢に出るのがみっちゃんなんでしょうかね。杵君たぬき君は何してるの。
「彼らは希望者募って全員と手合わせ。いつ出陣の声がかかってもいいように鍛錬するんだってさ。それで今回は僕が代わりに夢枕に立ったの」
え。あんまり知りたくなかった裏事情。
「まだ体重がかかると左足首が痛いなんて言ってるのに、平気で無茶苦茶するでしょ君は」
ごめんよ母ちゃん!
「だから僕はお母さんじゃなくって」
「何やってるんだ管理人さん」
まんば君どうしたん。小腹でも減ったの。
「小腹は確かに減っているが、光忠さんを困らせるなよ。光忠さんはデラックスずんだパフェをお作りになった、伊達が誇る偉大な刀だ」
何それ。
「おとといのおやつだね。あれおいしかった? 」
「最高だった。兄弟も兄弟も本歌も感動していた」
食べ物で手なづけられてる!
また来たよ胃袋をつかまれてる子が。
「あ、いかん腹が減ってめまいが」
「しっかりしろ国! 」
ああもう、みっちゃんなんか作ってやって! 腹の音うるさいから!
「OK、それじゃあ出来上がるまで笹かまあるから、これ食べて待ってて」
え、笹かまあるの。
「管理人さん、そういえばチーズ入ってるのと大葉入ってるのが好きだったよね」
うん。子供の頃は笹かま出されて何度ガックリ来たことか。
「ご尊父様、仙台のご出身だったんだよね」
そう。で、同窓会とかで行くときに、念仏のように萩の月を買ってこいと唱え続けてたのに笹かま買ってくるの。子供に笹かまは早過ぎるんだよ。いい加減レベルが上がりきった中堅冒険者になった今なら、笹かまの方がいいんだけどね。酒のアテになるし。
「だろう、笹かまいいだろ」
なんだなんだ。黙ってりゃ美少女顔なのに呑兵衛のおっさん丸出しの発言しなすって。
「おっさんじゃないもん! 鶴さんは白いから白い恋人だもん! 」
レフ板の間違いでは。
「ところで国永、貞は萩の月が好きだし、俺は牛タンが好きだ。笹かまを好むのは比較的年齢層高めなんじゃないか」
「そんな! 伽羅坊、やっぱり若いと肉とか菓子に目が行くのか? 笹かま好きな鶴さんの立場は? 」
「伊達の長老」
「そんな枠やだ! せめて気さくで頼れるお兄さんとかがいい! 」
「わかった、気さくなお兄さん、浦霞あるから、それ呑んでおとなしくしてろ」
「クゥーン…」
あ、まんば君が静かだなと思ったら、ハムスターみたいに夢中で笹かま食ってる…。必死か!
「はいお待たせ、冷たいものだと体が冷えちゃって眠れないだろうからね、煮麺にしたよ」
「いただきます」
「いただきます」
急におとなしくなったな。
年長者には笹かま大人気ですが、しかし萩の月もまあ、酒呑むときに合わないことはない。
「君、それ結構な酒クズの発言だからな」
え、赤福だって酒に合うんだから、いけなくはないと思うぞ?
「もう管理人さん、お酒は程々に、だよ? 」
うーん、たしなめられてしまったな。
最近、粒のでかい薬飲むと喉に引っかかるようになってなあ。
「ぶはははは! 姐さん、君それ衰えが始まってるんじゃないのか? 」
「鶴さん、めっ」
鶴丸タイキック。
「わかった。食べ終わったらやる」
「待って伽羅坊なんでそんなに乗り気なの。お前はそんな、鶴さんにタイキックなんてひどいことしないよな。伽羅坊は心の優しいいい子だもんな」
「国永、歯ぁ食いしばれ」
「いやー! 」
さて、明日また早いし、もういい加減寝るか。
「正直すまんかった! だからタチケテー! 」
「もう、伽羅ちゃんも鶴さんも、食べ終わったらちゃんとお片付けだよ? 」
「ごちそうさま」
「光忠さんうまかった」
「そう? よかった。また作ってあげるからね」
なんかみんなお腹いっぱいだったり酒回ったりしてますが、さすがにそろそろ寝ます。
明日はちょっと作業したいし。
帰りがけになんか買ってくるか。