明日は休みだよ! そしてこの前買った岩下の新生姜がまだあるから呑むよ!
「いつになくイキイキしてるな姐御」
「二次会は俺達パンイチだけど大丈夫か? …って、この前のF1後の二次会は、姐さん意外と平気だったから大丈夫か」
うん。なんか平気だった。多少げっそりはしたけど。
でもさすがに三次会は寝るから。断固として出席を拒否する。
「なんでだよう。パンツも全裸も変わらないだろー? 」
いや変わるよ杵君。たぬき君ほら止めて。杵君を止めて。
「いやあ、俺も今ひとつ、下穿き一枚と素っ裸の区別がよくわからねえからな。似たようなもんだろ、姐御は何を嫌がってるんだ」
その一枚が大きな差だよ! 一枚で天地の差、デッドオアアライブですよ! パンツをはくのはモラルですよ!
わっかんねえ。もう5年の付き合いになるけど、刀剣男士のこの辺の羞恥のポイントわっかんねえ!
全裸ってこうだからな!
男士の全裸なんてこうだからな! 目も当てられないぞ!
どう薄目に見てもこうはならないからな!
「うん、俺も体に刺身とか乗せられるのはちょっと」
「どうせなら刺身乗せられるんじゃなくて食いてえ」
この食いしん坊さんがあああああ!
困ったもんだ。脱がない三次会ってできないのか。
「やあ、それは名案だね! もっと雅趣溢れる宴ができないものかと、常々僕も思っていたんだ」
「そうだよね。この前の二次会でおつまみ出そうと思ったら、部屋に入るのに脱げって言われちゃった。困るよねえ」
「いやあ無理だろ姐さん」
「えー、脱げば呑んでもいいんだろ。いい話じゃねえかよ」
「そうだ、ご主人様、こんなのはどうかな。服は脱がなくていいけど、代わりに縛ったり縛られたりするんだ。後、たまに不意打ちでぶっ叩いたり叩かれたりもありで、どうかな? 」
よーしわかった。亀甲、お前にはこれを貸してあげよう。
「ああ! サド侯爵の『美徳の不幸』にマゾッホの『O嬢の物語』! 定番ではあるけど、みんな最後は基本に帰るんだよ! 」
よしよし、亀甲はちゃんといい子にできて偉いねえ。
「そういえば、そもそも村正が脱ぐのを我慢できないところから始まった話だろう。ならば1枚脱ぐごとに一首詠むというのはどうかな? 」
すいません、私短歌って詠んだことないもんで心得がないので…。
「なーにー。どしたのー? え、二次会? いいじゃん今だって十分楽しくやってるんだしー。この前の二次会、兄貴も楽しかったって」
え。太郎ちゃん楽しかったって? …普段おとなしくて自己主張しない太郎ちゃんが、楽しかったって? そうか。
「あとねえ、江雪と古今ちゃんと地蔵君も楽しかったってさ」
んんんんんんんんん〜…そっかー…!
じゃあしばらく様子見で。
「いや、待っておくれ。いくら古今と地蔵も楽しかったと言っているとはいえ」
うん、歌仙さんが困ってるのもわかるんだけどさ、普段大人しい子がエンジョイしてたって聞いたらさ、そういう発散できる場を作ってあげるのも管理人さんの仕事かなって。
「はっはっは。俺も楽しかったからな、これからも定番にしてくれると嬉しい」
いや、じーさん。あんたはのびのび楽しみ過ぎだ。
「管理人さんは脱がないのか」
脱がないよ。管理人さんはな、腹を冷やすとぽんぽんぴーぴーになるし風邪ひくから。
「人間は打たれ弱いなあ」
おじいちゃんが元気なだけだよ。
なんか、なし崩しで続行になっちゃったけど、二次会パンイチルールは大人しい子が発散できる場になってたみたいなのでまあいいや。
明日は特に予定はないので、ゆっくりします。