仕事してきた。いつもなら今日仕事すると休みなんだけど、今週は木曜にワクワクチンチンがあるので、明日あさってとまだ続くんだ。
水曜の帰りがけか、木曜にワクワクチンチン終わったらその足でか、どちらかで非常食買っておいておかないと。水もいるな。
「うーん、キャベツとレタスならいっぱいあるんだけどねえ」
「売るほどあるよね兄ちゃん」
何だね君ら。まさかこれを食ってしのげと。副反応が出たとき、高熱でひっくり返りながらキャベツ食えと。
いいからもう売ってらっしゃい。道の駅のおじさん待ってるから。トラックで乗り付けて折りコン持って待ってるから。
長曽祢にいやんも、そんなすまなそうな顔しない。
「すまない、二人ともいい子なんだ…ただちょっと箱入りなだけで」
うん。管理人さん知ってるから。大丈夫だから。
「よかよか! レタスはここのところの悪天候で価格が高騰しとるばってん、今ならたかーく売れるったい! 管理人さん、商いなら俺に任せんしゃい! 」
なんと頼もしい! かわいい上に頼もしき経済感覚!
でもキャベツは残るよね。これどうするの。
「明日は少し天気がよくなって気温も上がるっていうから、お夕飯は久しぶりに揚げ物にしようか。そのあとは、ロールキャベツなんてどうかな。短刀のみんなで肉を巻くお手伝いをしてもらえれば、すぐに全員の分作れるよ」
「自分で作ると、苦手な野菜も楽しく食べられて食育にもなっていいねえ。和泉ときたら、ハンバーグに入ってるときは平気なのに、オニオンスライスは嫌いなんだ。堀川にも頼んで、あの子には付け合わせのサラダを作る手伝いをさせてみよう」
ああ、兼さんそういえば「生の玉ねぎは辛い」って言ってたな。
「あの子は本当に、体は大きくなったくせに、子供の好むようなものばかり食べたがるんだ。困ったものだよ」
でもねえ、管理人さん知ってる。兼さんが一番好きなのって、歌仙さんと堀川が漬けたタクアンなんだぜ。かわいいところあるよね。
ちなみに下宿屋本丸のロールキャベツは、私のうちではコンソメスープで煮るので、やっぱりそのまま受け継いでます。
「管理人さん、残って困るなら俺にキャベツをくれないか」
え。何を始めるんすかまんば君。
「世の中にはキャベツが無限に食えるようになる調味料があると聞いた」
「もう入手はしてるんだ。俺たちにキャベツをくれ」
え。大倶利伽羅までどうした。
もしかしてそれ、無限キャベツのことか。
「そうだ。無限に食えるなんてステキなことじゃないか」
いやあれは、何かしらメインの料理があって、それの付け合わせとして食べるものだからね。無限キャベツが主体ではないからね。
「いいからとにかく食べてみたいんだ」
「ひとり2玉はいけるんじゃないか」
「あ、いかん。腹が減りすぎてめまいが」
「しっかりしろ国。無限に食えるキャベツが俺たちを呼んでいるぞ」
何だろうなあ。無限キャベツでここまで盛り上がれるって、いいよなあ。気楽で。
さて、キャベツはどうでもいいとして、明日あさって、最悪木曜日のワクワクチンチン打ったあとで非常食をどうにかして、体調がどうなってもいいようにしておかなくては。
まずは明日の仕事だ。支度だけはすませたので、朝ちゃんと起きなくては。気をつけます。
腹筋ローラー、やっぱりコンスタントに30回やってるけど、これちゃんと効いてるのか?
とりあえずローラーで伸びるたびに腹の筋肉がギッシギシに伸びて痛いのは感じるんだけど。
「おう。テキトーに好きなペースでがんばれよ姐御」
ありがとう近侍補佐よ。そのままぬるい感じで付かず離れずの応援をよろしくな。
よし、もうちょっと続けてみよう。目指せステイサム。