仕事帰りにどこかで指輪なくしちまいましたが、なんか卒業がいまだったんだな、ぐらいのあっさり感。ただ、手が物足りないので近いうちに新調しよう。
なんかさっきから杵君が「あいつは今が修行の行きどきだったんだろ」って言ってます。
誰がうまいことを言えと。だがありがとうよ!
ところで、ここまで使うと最後の最後まで使い切ってみたいと思うのが人情。
使い切ってる方は、この先をどうやって完全使用してるんでしょうね。
ねえねえ加州はさあ、どうしてるの。
「えー? うーん、ないしょ♡」
ヤダかわいい。かわいいから許す。
さっき、夕飯の麻婆豆腐の味が薄かったとかで、自分で味決めてくれとマミーが言うので、醤油とラー油とケチャップ足しましたが、全部テキトー。
味見なんかしない。
それでどうにでもなるのが我ながらすげえな。
「しろよ。味見」
「こりゃ驚きだ! どんな仕上がりになるか読めない、ちょっとした闇鍋的なスリルを味わえるわけだな! 」
あっ君冷静に突っ込まないで。あとキラッキラするな鶴。
でもさあ、闇鍋って言うほど闇じゃないよな。と思うのよ。
「お、じゃあ本当にやるか? 闇を煮しめた真の闇鍋」
どこでやるの。あとメンツは。なんかプランあるの鶴さん。
「そうだな、修行前のお国の布とか、君が買った腹筋ローラーとか入れるのはどうだ」
やめろ! てゆうか腹筋ローラーは、もうぼちぼち体力戻るから、そこでまた始めるんだよ!
「ほんとかよー」
だってトレーナーがまだ休んどけって。
「姐御、あんたこの前の副反応で持ってかれた体力、まだ戻りきってねえだろ。次の休日でもうちっと取り戻して、それからにしておけ」
ほら。
「ぐぬぬ」
わかったか鶴。
「しかし、ワクチンの副反応でしばらく寝てたとはいえ、君もいきなり鍛え始めたよなあ。何があったんだ」
何も。強いて言うなら何度もこの話してるけど、この人を目指してる。
「君は一応おなごなら、こっちじゃないのか」
馬鹿野郎!(馬乗りで連打の水木しげる先生式ビンタ)
「タチケテ。じゃなくて、なんでだ! 」
よく聞け。不二子ちゃんは目指すものでなく、おのこはときめきおなごは憧れ励まされる、そういう女の子なんだよ! 自分がなるものじゃねえんだ!
「だからってなぜステイサム」
いいだろ。なんかこの「髪の毛なんか俺にはいらねえ」というこの潔さ、この強さ、欲しいと思うだろ。
「まあ、そりゃあ欲しいけど」
そういうことだ。わかったか。
「わかったようなわからないような」
じゃあ訊くがな、自分の審神者が不二子ちゃんみたいだったら、お前落ちつかねえだろ。全員が審神者のハートを射止めたがって、ギスギス本丸になっちゃったら、居心地悪いだろ?
「そりゃあ、まあ」
だって本丸がわしらの家だもんな。家ん中でまで、戦友同士がギッスギスにこじれてたら、遡行軍と戦うどころじゃないだろ。なあ。
「確かにそれはそう」
そういうのを考えれば、管理人さんは不二子ちゃんでなくステイサムを目指すぐらいがちょうどいいんだよ。
「な、なるほど。確かに俺も、光坊や伽羅坊と腹の探り合いなんかしたくない。当たり前にかわいがりたい」
わかったか。ということで、闇鍋には腹筋ローラーは入れないから。
「仕方ない。それじゃあ、何を入れようか。あ、全員で1冊ずつ春本を出して、誰のかを当てる鍋に」
やめなさい。心の闇鍋を作ろうとするんじゃないよ。
よし、明日仕事すれば休みだぞ。
何が3連休だ知るか。あさっては朝早く起きられたら出かけよう