雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

包丁藤四郎はおやすみ前の読み聞かせ本に「武蔵野夫人」をねだっては叱られる

仕事して帰って、さっきまで「鎌倉殿」観ておりました。

今年のよっつねは実に史実通りのクソっぷりをかわいらしく見せてくれております。そう、よっつねは戦争、それも戦術だけに脳味噌を特化されたウォーモンガーなので、今からすでに社会常識が理解できないサイコパスぶりが顕著ですね。親戚の義仲君から仲直りしよってお手紙くると「こいつ今更何言ってんのバカだろ」って切り捨てて、平家叩くのに法王様におてまみ書いて「一緒に平家騙し討ちしましょうにゃん」って一枚噛んでもらって、これは壇ノ浦で与一っちゃんに「水夫射殺せ」って言ってドン引きされるよっつねだ。

って言いながら観てたら、お髭ちゃんに面白いものを見る顔でニコニコ観察されていました。複雑。

「おおの、髭切、あんまり凝視すると姐さんがいたたまれなくなるがよー」

「兄者、やっぱり人間はじっと見られると気まずくなるものなのだ」

「うーん、ダメ? 面白いなーって思って見てたんだけど」

いや、管理人さんは見ても面白くないと思うぜお髭ちゃん! 自分のお顔でも見てなよ!

「自分のは面白くないよー」

「ほんなら弟の顔ばあ見ればえいじゃろ」

「いや俺の顔の方がつまらないぞ」

「わあ船長君それいいねえ。弟はねえ、僕の弟だから世界で一番かわいいんだよー」

「兄者あの」

「ねえほら見て、かわいいでしょー。かわいいからほっぺたチューしちゃおう! 」

髭ちゃん、その辺にしてあげて。弟が卒倒してるよ。かわいいからって送り襟締め気味にホールドしないであげようよ。まあそうでもしないと照れて逃げそうだけどさ。

「あれ弟、もう寝るの? お前はほんとに健康優良児だねえ。僕はお前のお兄ちゃんだからね、本を読み聞かせて添い寝してあげよう。それじゃあおやすみー」

まさかの短刀と同じ扱い!

ちなみにお髭ちゃん、何を読んであげるの。

「え? 僕はねえ、牧野修の『傀儡后』の電波文パートを読んであげてるよ」

お膝ちゃん、うなされないか?

 

そういえば、本の読み聞かせって、各刀派の長男はどうしてるんだろう。

「うちはロマンチック童話集です」

「粟田口は洋の東西を問わず、殺伐としていなくて勇ましいものを読み聞かせております。最近は『長靴を履いたねこ』が秋田と五虎退のお気に入りですな」

「謙信君には『くまのプーさん』とか読んであげてるよ」

「さんじょうは、うしわかまるとべんけいのおはなしですよ! 」

「うちは国行が買い物メモ作ってる読み上げの声だな」

…ちょうなーん! ちょ、来派ちょうなーん! どうなってるの長男! 弟の情操教育をなんだと思ってるの!

もうあれだ、明日から管理人さんのお部屋で、お当番のお友達と蛍ちゃんと四人で寝るかい? 管理人さん、読み聞かせくらいするよ?

「うーん、でも国行がめんどくせえすね方して泣くからなあ」

弟の方が大人! しっかりしてる!

「それに、時々なんでそんなもん買うんだよってものとか、どこで売ってるんだよってものが紛れ込んでるのが面白いんだ」

やだ気になる。何が入ってるの。

「この前は二代目タイガーマスクのマスクの復刻レプリカって」

ほんと何に使うの。

 

なまじ自由にやらせてたもんだから、自分の本丸の男士なのに知らないことが結構あるんですよね。

とりあえず、女子と遊ぶなら割り切ってプロと遊ぶか、ちゃんとした女の子と真面目にお付き合いするか、どっちかにしろとは言ってあります。将来を考えるお相手が出たら会わせなさいとね、会ってどんな女の子かわかったら親御さんに報告するからっていつも言ってる。

なんでうちの男士は、そういうのがさっぱりなのかしら。管理人さん、仲人とかやりたいのに。当然仲人としてコンビ組むのは初期刀むっちゃんか近侍コンビのどちらかです。

「ショートコントでも初めそうだからじゃねえのか姐御は」

「その手があったか。よし姐さん、俺とコンビ組んでコントしようぜ! 本丸じゅうを驚きの真っ只中に叩き落とすぞ! 」

ちゃんと鶴もネタ作って練習するなら考えるよ。

 

ここのところ、仕事に完全復帰したら朝が早くて、今日はちょっと疲れております。

いいかげん寝よう。

小説はひと段落ついて、エピソード終盤に向けて展開をどうするか固めていくのみなので、とりあえず今日は寝る方をとります。

明日も早く起きねば。