仕事してきたのだが、ミョーにイライラして落ち着かなかったのは何だろう。平日なのに忙しいからか。
とりあえず明日仕事に出れば休みだとお経を唱えておりますが、このイライラは推しが足りないからだろうと踏んで、花丸1期観ております。花丸はとにかく沖田組かわいいねが濃厚ですが、全員何やかや言って愛嬌をマシマシにされてるので、長谷部は結構かわいそうなことになってたりしますよね。
うちのはどうなんだって? いやほら、うちのはやり手の大番頭だから。万屋とか食材・日用品の仕入れ先とかの寄合では「攻めの国重」って呼ばれてるそうですから。えげつねえ。
まあ仕事離れるとポンコツなんですがね。シェフ長谷部だし。
「管理人さん、お疲れのようですね。これはいけない」
お前もな。
「よし、それでは不肖この俺が、疲れも吹っ飛ぶ夜食をお作りいたしましょう」
え。待ってそれは久々のピストル長谷部営業開始?
こういうことか?
確か長谷部、厨房に出入り禁止言い渡されてなかったっけ?
「光忠も歌仙も大袈裟なんですよ」
お前さ、去年の暮れの連隊戦合宿で、待機組みんなでワカサギ釣ってさ、これやったろ。憶えてるか。みっちゃんが天ぷらの支度してたのに、いきなりこれをお出しされた衝撃を思えば無理もないだろ。歌仙さんだって「和泉の食育によくない」ってため息ついてたぞ。
「仕方ないですね。ちょっと失礼します」
どこいくん。台所はダメだぞ。
「甥を呼んでまいります。あいつは光忠に仕込まれて思いの外器用なので」
甥御さんは友達とゲームとかしてるんじゃないの。呼びつけるのかわいそう。
「あいつは食うことに関しては妥協がないので、ご満足いただけると思います」
いや夜中に寿司とか出てきちゃったら大変だから。
寿司でたら労組集合しないとだから。
「どうしたの? お夜食のリクエストかな? 」
ようこそみっちゃん! まじで待ってた! 今ねえ、みっちゃん来なかったら長谷部にお見舞いされるか、大倶利伽羅を強引に連れてくるかの2択だったんだよ。
「うーん、そっかあ。じゃあ、ピッツァ食べる? 」
なんて本格的なんだ。発音から本格的。
「ピザは生地が分厚いアメリカ式だからボリュームが出ちゃうけど、本場のピッツァは生地が薄くて軽いから、シンプルなマルゲリータにすれば軽くて、少し食べるだけにすれば満腹すぎて寝苦しくなることもないよ」
ところでみっちゃんはどうして深夜にピッツァの生地を?
「伽羅ちゃんとお国君の夜食を、もう少し軽くても満足できるメニューにしたくて、いろいろバリエーション変えて食べてもらって、反応を見て研究してるんだ」
涙ぐましい! あの子らの夜食、定番って確か。
「これだね」
深夜にきんし丼! 胃袋が元気でないとできないやつだ!
大倶利伽羅とまんば君、毎年大晦日には「孤独のグルメ」観ながらよだれ垂らしてるからねえ。
「人間になれるなら五郎になりたい」とか言ってるもんねえ。
「でもねえ、伽羅ちゃんもお国君も、新しいメニューを出すとちゃんと感想を言ってくれるんだよ。そういうのって嬉しいよね」
ちゃっかりしてるけど、ええ子や。
「管理人さん、霊園のCMのミヤコ蝶々師匠みたいになってますよ」
悪かったな。てゆうか長谷部、お前もう寝たほうがいいよ。顔色が70になってるもん。
ここのところの食欲減退のおかげで体重が減る一方ですが、コロナ発症から4ヶ月、気がつくと6キロ近く落ちておりまして、今日はついに、軽いおやつ的に買ってきたのが無塩ミックスナッツとチーズ。ポテチとかより、これぐらい軽い方がいいのかもしれない。無塩ナッツを見てみっちゃんが「ちょっともらっていい? 」ってアーモンド2個つまんでいきました。ファッションモデルのおやつか。
ああ、ねえみっちゃん、長谷部の顔色が70になってるから、悪いけど部屋まで連れて行ってやってよ。
「ご心配なく管理人さん俺は自力で歩いて帰れます」
足取りが生まれたての仔馬! さっき仕事から帰ると、前の方を足にくるレベルまで酔って歩いてる爺さんがいて、最後俺のうちの目の前でよろけて植え込みに突っ込んでたけど、似たり寄ったりだぞ。
「あれダメだ、僕ちょっと長谷部君の介護してくるね」
ありがとうみっちゃん。オショガツにはしこたま楽させてあげるからな!
さて、明日仕事に出ると休みなんだ。今日はもうフートン出して寝るぞ。