さあ、気がつくとまた休みの1日を打鍵で終わらせてしまいましたよ。
打鍵しながら、ずっと「極主夫道」と「映像圏には手を出すな」観てました。金森氏がもろにエダだったのは結構ツボでした。体育館のエヤコン温度の設定いじらせる交渉がもろにエダ。
古今の名作のエッセンスを随所に感じられる作品だったので、あのキャスティングもたぶん狙ってのことでしょう。と思う。
「姐御、雑文はどの程度進んだんだ」
そうね、7合目から頂上目指してアタックを始めたぐらいかしら。
「先が思いやられるな。油断して滑落死するなよー姐さん」
うん。気をつける。
とりあえず、次のネタがなんとなく顔をチラッチラ見せてるので、早いところ最初の1本をどこかに晒してから次にかかりたいところです。
バックアップとりたくてどうしたものかと考えた結果、仮の保管場所は使ってないSDカードに。まあ、今書いてるものが仕上がったら出すからね、いいんだけど。
そうそう、ゆうべはまさか来ると思ってなかった泛塵君が来たので大混乱でしたが、結局映画はそのまま観ました。「Avalon」。
肥前君は案の定、スタンナが街の食堂でモーニング手摑みでわりわり食ってるシーンで腹が減ったらしく、観終わるとまっすぐ台所に向かっておりました。
しかし、アレはどういう現象なんでしょうね。うちの刀剣男子は、押井監督の映画観ると、みんなやたらと腹を空かせて台所に向かって、自分で料理できるものは自分で作って、できないものは歌仙さんとかみっちゃんとか、居合わせた料理できるメンバーに頼んで、夜食食べるの。絵としてはこうですよ。
いや、まあね、気持ちはわからないでもないけどね、そりゃあ腹減りますよ。食事シーン撮らせたら天下一の監督ですから。
そういえば、いつだったか、夜中に映画のあと何か食べようとして、みんなで台所に行ったら、長谷部がカチコミをかける多治見要蔵みたいな顔色で、残りごはんに明太子のせて、ユンケルで流し込んでたなあ。そうだ、あれ人数が増えてきたから増築しようか改築しようかって言ってた頃だ。業者にでも頼んで、両方の経費の見積もり出して比べてみようって言ってたら「本丸の運営のことならば俺にお任せください」って長谷部が計算してきたんだっけ。あのときの大倶利伽羅の顔はいまだに忘れられない。
こんな感じの顔になってたからね。
目がバッチリ合っちゃって、すぐに「叔父貴あんたもう寝ろ」って延髄に一発入れて、まんば君と二振りで部屋に運んで行ったよね。
アレから何年。改築もして、だいぶ落ち着きました。
「はっはっは。とはいえ、鶴のいたずらと管理人さんは落ち着きとは無縁だがなあ」
おじいちゃんは黙って。
いやあ、しかしなんだ。きのうおとといぐらいから、紀州のドン・ファン殺しの下手人捕まって騒いでますねえ。
「ああ、あの事件な」
あ、鶴さん興味ない?
「捕まったのが孫ほども歳の離れた若妻なんて、想定の範囲内じゃないか。何の驚きもない、つまらん」
まあねえ。三日月じーさんも、若い娘と遊ぶのはいいけど、程々にな。
「その点は心配ないぞ、俺は本当にお茶を飲んで、季節の甘味がうまい店を教えてもらうぐらいだ」
あ、意外と健全な遊び方だった。
「こいつは驚いたな…」
鶴丸驚愕。そうか、じーさんの過去を知る鶴さんがこんなシリアス顔で驚くってことは、昔はすごかったのか。
「そりゃあもう、春本もかくやという感じで」
「おや、人のことをとやかく言える立場か鶴や」
黙った。なるほどな。大人って汚いな。
しかし、アレはいうたらあのおっさんは、派手に稼いで大勢のおネエちゃんと遊ぶことだけが人生のテーマになっちゃってたみたいだから、数は限られても、人間としても女性としても魅力的で信頼がおける相手ときちんと付き合う、という考えをもてなかったんだろうな。何億と資産があったってことは、ビジネスはきちんとしていたんだろうけど、私生活、というか本人の人格が表面的だったってことか。
金の魅力を自分の魅力と履き違えたのだろうな。ちょっと冷静になれば、自分が金を持っていない人間だったら、誰が残って誰が去るのかとか、どの程度の人間が交流を持とうとするのか、考えるだろうに。それすらしない無邪気さってのは、ある一定の年齢を越すと、むしろ身を滅ぼす害悪にしかならないな。美点どころか、いささかおつむが足りないと取られかねないよ。
何だかなあ。想像力の欠如っておそろしいな。
「それでああいう最期とは。皮肉なものですねまったく。まあ、当人が招き寄せたようなもんですからね、不満なんていえたものじゃないでしょうが」
「人の世はまことに苦界です。せめて弟たちには、幸多い道を歩んで欲しいものです」
あの、あなた方がそういうこと言うとすげえ重いです。左文字派は何ですか重力異常でも引き起こせるの。
「あなたいちいちうるさいですよ」
あ、ごめんな宗三さん。明日のおやつは小夜ちゃんと太閤が大好きなバナナパウンドケーキにしましょう。この前小夜ちゃんが「兄様達と一緒に作れて楽しいので好きです」って言ってたから。
「そういうことなら多少は我慢しましょう」
「管理人さん、お心遣いありがとうございます」
じゃあちょっと材料一式、小豆君に頼んでおくから。
さて、明日仕事に出ると休みなので、ぼちぼち寝よう。
「待ってくれ! さっき大人は汚いなんて言ってたが、俺は三日月みたいなえげつない遊び方はしてないぞ! 訂正してくれ! 」
え。鶴さんはさ、白いのは見た目だけじゃないのか。
「そんなことはない! 俺は心も清らかなんだ、信じてくれ! 」
いやあ、白一色で心も清らかなのは、管理人さん知ってる限りでは、物吉君と貞ちゃんですが。
「うっ。…確かに。貞坊は一点の曇りもないピュアなやつだが、俺だって」
じゃあ証人呼ぼう。おーい、チーズあるけど食う人ー!
「呼んだか」
「伽羅坊、鶴さんはそんなので来る子に育てた覚えはないぞ」
「どう呼ばれて来るのかは俺が決める」
実はな大倶利伽羅。さっき鶴さんがな。
「国永はえげつないぞ。遊び方が半端ないぞ」
あ、やっぱりな。じゃあ今度から羽織をピンクにして「フラミンゴ丸国永」に改名させるか。
「やめてくれ! 勘弁してくれ、頼むよ! …じゃあ、じゃあ、花粉症の時季が終わったら酒奢るから! 何なら君の好きなチョコミントもつける、これでどうだ! 」
「まあ妥当なところじゃないのか」
納得ですか大倶利伽羅さん。よかろう、それで手を打とう。
なんか後ろで江雪さんがうなずいておりますが、アレか、和睦が成立したからか。
和睦が成立したので、ぼちぼち寝ます。
明日はF1だ。