仕事して帰りに接骨院寄ってきた。
さっき飯を食いながらえねっちけのニュース見てたんですがね。トルコの地震がえげつないほどの被害出てますね。
10階近いであろう高さの、あれアパートメントとかそういう建物だよな? それがこう、ぺちゃーんと崩れると言うより潰れるって感じで、余湖・田畑版ニンジャスレイヤー最初のエピソードの「安普請か! 」を思い出しちゃって、本当にああいう壊れ方。
そういえば、最近ヨーチューブでゲームさんぽを見ておりまして、古代ギリシャ研究といったらこの方を呼ばずに何をするのかという藤村シシンさんが「アサシンクリード・オデッセイ」の探索モードで街を歩く様子を見ながら解説する、実にゴージャスなシリーズを見ていたら、古代ギリシャの一般的な家は、板だったかな、の上に漆喰を塗っているのだとかで、だから「泥棒は壁殴ってぶち抜いて入ってきます」。すげえなおいと思って解説を聞いていると「だから古代ギリシャ語の泥棒を直訳すると『壁を殴る者』という言葉になります」…。ゲームの中でちょっとくたびれた家が出ると「この家の壁ならワンパンでいける」と、まあそういう建築方式だったそうで、地図を見るとトルコやシリアも地理的に近いんだよね、ギリシャと。
で、今回被害があった地域を見ると、結構東側なんだよね。正確には東南、シリアとの国境地帯とかその周辺。トルコの東側ってのもね、安彦良和先生の「クルドの星」で読んだんだけど、昔ながらの素朴な生活様式で、宗教面でも保守的な土地なのだそうです。だからっていうわけでもないんだろうけど、感覚としては昔ながらの日干し煉瓦や漆喰の建築方式に毛が生えた程度だったんだろうなと、あの崩れ方を見ていて思いました。
トルコってのは、それこそ映画の「300」とか「トロイ」の舞台となったトロイアですから、文化としてはやっぱり近しいものがあるんだろうと思いますよ。板張りに漆喰なのか、日干し煉瓦に漆喰なのかの違いはあっても、泥棒はやっぱり壁ぶち抜いてくるのかもな。
なんて真面目に分析してる風を装っていますが、今私の本丸では、ニュース映像を見たDIYの匠2振りがソワソワしております。
「あそこで街の再建や避難所の設営に、俺も微力ながら助太刀ができるのではないかと思うのだ」
「落ち着け」
「大包平様、たぶん江戸城下の演習で応援に呼ばれると思われますが」
「む、そうか」
「…今困っている人たちのために、俺も何か出来ないものだろうか」
「ふむ、お前の場合は人助けというより、思うさま大工仕事をしたいのではないのか」
「まあそれもあるが、どうせなら誰かの役に立つ形で腕を活かしたい」
「殊勝な心がけだが、たぶん江戸城下の演習で駆り出される可能性があるぞ。今度の報酬には姫鶴とやらの名前があってな、途端に管理人さんがいきり立ったからなあ」
やっぱりな。
おまいら、そんなにいてもたってもいられないなら募金でもしなさいよ。何もしないよりは多少なり貢献できるから。
あと、お役に立つってことならちゃんと災害救助犬が行ってるから心配すんな。賢い上にかわいい子が4名も行ってるから。
さて、明日はまた朝から出かけるんだ。医者に。
耳鼻科行って接骨院。医者ばっかりじゃねえか。
「君ほんとに体弱いな」
うるせー! 弱くない! ちょっと標準より下回っているだけだ!
「自慢にならないことを大きな声で言うんじゃないよ」
いいんだよ、私は審神者として采配にステータス全振りしてるんだから。
このぐらいの気構えでいるんだよ常に。
「まあ気構えは買うけど、君はどうでしょう班と違って、一晩寝て風邪が治るわけじゃないんだ、気をつけないと」
悪かったな。
「いいかい、君はいつも温かいお茶を飲むだろう。それは良い習慣だと俺も思うよ。ただ、茶菓子を食べすぎないように気をつけないと。お国の手本になるように行動してもらいたいんだよ俺としてはさ」
アッハイ。
なんか、さっき買った芋羊羹を出しづらい空気になってきてるな。
「聞いてるのかな? 」
そりゃあもう。
「管理人さんなんか持ってないかもぐもぐ」
あ、まんば君。
「お国! お前という子は、また食べながら歩いて! しかもそれ、なんだ、そのバゲット1本丸々サンドイッチって、夜食って量じゃないだろう」
「あ、本歌。心配ない、俺はよい子なのでちゃんと寝る前に歯磨きをするぞ」
「当たり前だ! ああ、管理人さん、まあそういうことだから、君ももう少し諸々気をつけたまえよ。俺はお国を寝かせてくる」
なんか忙しないなあ。
だが、まず明日の朝起きて即座に出られるぐらいの支度しておかないとな。
お薬手帳出しておかねば。