仕事してきたのだが、仕事中に青江の「Nameless Fighter」が流れ出してしばらくリピートしたと思ったら、そのうち後ろでうちの鶴丸がアコギ片手に「キミと見上げたあの日の空へ」歌い出しましてね。やめろ。お前本丸に帰れよ。朗々と歌うなよ。ギタァ妙にうまいのがまた腹立つんだよ。
うちの鶴は、シュッとしててカックイイ鶴は姫鶴さんなんですが、多芸なんだけど残念枠が鶴丸。だが締めるときには締めるのがなんか腹立つ。女の子とかいる席で口からトランプ吐いたりするんだよ。知ってるんだ私は。
まあ、うちにはそもそもカックイイ男士はほぼいないんですがね。豊前はまあカックイイといえばカックイイけど、なんか高校球児とかサッカー少年とか見てるような気分になるんだよなあ。
「高校球児だってさ豊前」
「よくわからんちゃ」
「爽やかなのは確かにそう」
「そうなのか? 」
「僕もこの前畑で作業してたら、管理人さんにTOKIOみたいって言われたよ」
「TOKIOって、日曜の夜にテレビでやってるアレか? みんなで農作業したり海岸整備したりしてる」
「うん。管理人さんが僕のことTOKIOみたいだねえって言って、なんか、短刀が遊んでるのを見てる三日月さんみたいな顔になってた」
「ふーん」
「そのあとで、堆肥作る場所どこにするか福島さんと管理人さんとで相談しに事務室行ったら、蜻蛉切様と一緒にお食べって豆餅もらったんだ」
「あの人、何かっていうと菓子とかくれるよな。俺もこの前飴ちゃんもらったし」
何してるのオフタリサン。風呂上りのコーヒー牛乳かい? 管理人さんはねえ、風呂上りにはチョコミントアイスかな。
「管理人さん、よく僕らにお菓子くれるのはなんで? 」
え、だって、みんなかわいいから…。だけどお小遣いだとなんか生々しくて、そんならお茶菓子くらいが気軽でいいかなって…。
「おばあちゃん⁈ 」
失敬な。誰がバアさんだ。
「ああ。ごめんな。おなごにばあちゃんは失敬だったな」
謝るのも爽やかだな江派は。いやそうじゃなくて。バアさんはなあ、イケメンを見ると一人の女に戻るからな。斎藤工とか高橋一生とか見るとすぐ戻っちゃうからな。だが私ゃそういうのはあんまり、なあ。若い娘見て盛り上がりはしても、生々しくならないじーさんの境地を理想としてるの。
「だけど、うちにいるおじいさん達ってみんな元気だし現役感すごいよねえ」
これ、桑名君。話題にするんじゃありません。聞きつけて来ちゃうでしょ。
「なあなあ、大阪城俺も行きたいんだが」
ほら来たよ。白いキテレツじいさんが。
「じいさんじゃないもーん。お兄さんだもーん」
お兄さんは自分でお兄さんとは言わない。
ってまってまさかまたその珍妙メガネ装備していくつもりか。
「珍妙メガネをかけずにいたら検非違使に斬られました。なんてことになったら困るだろ」
ならねえよ。起こらねえよそんなこと。
「うちのおじいさん達ってみんな自由だねえ」
待って桑名君。簡単に微笑ましげに片付けないで。
さて、明日は休みで出かける用もないの。なのでしこたま寝て、まず洗濯だな。それから押入れを片付けて打鍵。お茶淹れて打鍵。
今日はね、45分残業が入りましてね、帰りが遅かったんですよ。なのでもう、いっそねむ見に支配されるまで打鍵するかな。
もう今日はフートン出してあるので、ねむみにやられるまでがんばる。