湯治に行ったら、マンヂウとか買ってるもんだから部屋の茶請けが甘いもんばかりになってしまった。
かりんとうと塩羊羹と鉱泉煎餅。鉱泉煎餅うまかった。2枚入りの袋2個買ってたんだけど、何か予感のようなもんで買い足したのだが正解。
明日は帰ったらキャリーの中身を片付けるか。
ちょっと仕事休んで旅に出ている間に、いきなり涼しくなりやがりましたね。
うちの村雲君は「涼しくなったからあんまり冷たいもの食べなくて、お腹が楽になってきたよ」と喜んでおります。腹巻と葛湯と保温靴下買いに行こうな。
「あ、ねえ焼き芋する? 」
焼きーも? 今焼きーもって言った?
「食べるぅ」
「焼くのは芋だけか? どうせならマシュマロとかソーセージとかも焼こうぜ」
「わあ肥前、お前天才かよー」
「おいおい、褒めすぎだろ」
「よし! 何か焼くなら窯でも作るか? 耐熱煉瓦もまだあるぞ」
匠は出番がきたらお願いするのでまだ待機で。
「ごご主人様、それなら焼けた薪をこう、僕の尻にグッと」
テカテカするんじゃありません。
あとねえ、焼きーもだから薪では火をつけないと思うよ。庭の枯れ葉集めて、裏庭で焼いて、灰は畑の堆肥エリアに持っていって混ぜ込んで、っていう作業の合間のお楽しみだからね。堆肥はそのままの落ち葉も混ぜるけど、燃やした炭や灰も大事なのよな。
あ、そうだ、どうせなら焼きーもの前に稲刈りしちまうかい? 精米もすれば米ぬかが出るから、そいつを堆肥に混ぜ込めば効果的だろ。
「姐さん、米ぬか出たら、廊下掃除用のぬか袋に使うぶん確保しといてくれよ」
肥前君てさあ、
「あんだよ」
そういうところほんと脇差な。
「うるせえよ」
そんないい子にはジャーキーをあげよう。
「袋ごとよこせ」
うん、通常運転!
「え、焼き芋するの? それならちょっとアレンジおやつも作ってみようか。ほら、前に管理人さんが日比谷で食べた、クレームブリュレ風のアレンジ焼き芋、あれすごく美味しかったよね。ガスバーナーもザラメ糖もあるし、焼き芋したらやってみる? 」
「光忠さんのアレンジおやつ? 」
「落ち着け長義、焼き芋の会の日までステイだ」
「ではわたしは、カスタードとなまクリームをよういしよう。クレームブリュレにはかかせないからね」
「よーし、それじゃあ俺は芋に合う酒でも」
「大般若さあ、ほんと発言の端々が酒クズ丸出しだよな」
「謙信のじょうそうきょういくによくないから、きみはあまりちかづかないようにしてくれたまえ」
「んおっと、手厳しいなあ」
「光忠さんのおやつかあ…」
チョーさんがトランペットに憧れる少年みたいな目になっている…。
さて、明日も仕事だし、お茶でも飲みながら「鵼の碑」読み進めるかな。
保温ポット洗ったので持ってくるか。