連勤3日目、ついに残業。このね、30分多く仕事をすることで、推しに貢ぐ金を稼げるわけですよ。
「呼んだかー? (ボリボリ)」
いや待って杵君、煎餅かじりながら歩いてくるんじゃありません。しかも袋抱えてもうこの子は! 後ろにルンバ引き連れて!
「まあそう目くじらを立てるな姐さん(もしゃもしゃ)」
「管理人さん、あんた今日疲れてるんだろ(もっちゃもっちゃ)」
「そうか疲れてるのか、確か光忠が甘いものをとると疲れに効くって言ってたな」
「管理人さんミロ飲むか」
飲みさし! しかもジョッキ! まんば君も大倶利伽羅も、君ら自由か! ああもう保護者の顔が見…いや見なくていいな。
「甥が何かご迷惑を」
「兄弟がどうしましたか管理人さん」
「拙僧の兄弟が何か」
「伽羅ちゃんがどうしたの」
これみよがしに保護者全員集合しなすった。
「管理人さん、俺はおやつにチョコワとか食ってみたいんだ」
あの、まんば君、それはお子様が朝食べるものだからね。
「確かに姫様方はご幼少の頃に、朝チョコワ食べて幼稚園に行かれていたがな」
そうそう。お送りからは憶えてたか。
「だが俺と国が食ってもいいだろう。うまいんだから」
君らが食ったら、1袋を一度で食い切っちゃうでしょうが!
ちょ、お蔵番ー! お蔵番ー!
「任せんしゃい管理人さん! 俺が株でしこたま稼いで、二人がどげん食っても大丈夫なようにするったい! 問題なか! 」
え…やだカックイイ…頼もしいよ博多ちゃん…!
「もともと日本号があほほど呑むばってん、その分だけでもカバーできんかやりくりしとったから、そのついでやね。二人にはよく、本丸の野菜売りに行ったり米買いに行ったり手伝うてもらっとるけん、秋田や五虎退もいっつも遊んでもらっとるし、お互い様やね」
「博多、気持ちはありがたいが程々にしてもう寝ろ。データ整理は俺がやっておくけん、はよ寝らんと」
ああ、長谷部も疲れてるな。
「俺はまだ走れます管理人さん」
お国言葉が出てるよ。
「どうした大将」
あ、薬研。実は長谷部が。
「なんだそんなことか。安心しろ、こいつでぶん殴れば一発で安らかに眠るぜ」
やめろ! 明日の朝に大番頭が魚臭いとか勘弁してくれ!
「お前は俺をなんだと思ってるんだ! 」
よーし長谷部寝たな。ん? どうした薬研、もう薪ざっぽはいいぞ。
「いや、次は大将だろ。大将も寝とけ」
待ち構えるな! わかったから引き揚げろって。
なんか鯛で殴られるとか、どんな罰ゲームなんだって感じですが、明日起きたときに魚臭いとか切ないので寝ます。
明日はなんか甘いもん買ってこよう。