仕事してきた。さあ明日仕事に出るとあさっては休みだ。
家じゅうの回線をまるまる、この前工事で配線した新しい方に切り替えたので、さっきタワーWi-Fiを外して茶の間にルーター取り付けて、マミーのスマッホと星海坊主(親父)のiMacの回線も認識させ直して、これでどうにか完了。
「三日月、管理人さんの顔色が悪い。何があったんだ」
「おやおや。そういえば仕事がどうとか言っていたなあ」
「相談役なのにおぼえてないのか」
「相談役と言ってもなあ。俺は『今ちゃんの実は…』でいう八方師匠の立ち位置だそうだからな。客人の土産物を採点する相談役だ」
「何というか、こう、顔が真っ白になっていてだな」
「化粧ではないのか」
「俺が管理人さんに会ったのは、管理人さんが風呂から出たところだ」
「そうか。それでは何かうまいものでも食わせるとするか」
「管理人さんはさっき夕飯を食ったところだ。そんなにのべつまくなしに食わせていて大丈夫なのか」
「なに、管理人さんが食わなければ、常に腹を減らしているお国と大倶利伽羅にやればよいことだ」
おお、天下五剣が二振りで何してるん。
「管理人さんや、じじいと菓子でも食わぬか。どれ、茶を淹れてやろう」
お菓子?
「ほれ、夏に御手杵の実家へ行って、その折に土産をいただいたと喜んでいただろう。あの餅菓子をな、じじいのコネで手に入れたのだ」
むしろそのコネをくれ。
「あなや」
おだんごうめー! おだんごうめー!
ところでさっき、相談役が私の化粧がどうこう言ってなかったか。
「俺が管理人さんの顔色が悪いと言ったら、化粧で白くなっているのだろうと」
誰が白粉鬼だ。私ゃむしろ、塗りたくるのが嫌いなもんだから、ほとんど地の顔色と変わらんぞ。もう毛穴とか、疲れてるときのクマが隠れればそれでいい。
「それは、もともと管理人さんの顔色が土台から悪いのではないのか」
殴るぞ。
「病弱だからなあ、あっはっは」
「俺の本体を貸そう。枕元に置いてもらえれば、管理人さんの病も祓えるぞ」
「おいおい大典太、いくら管理人さんとはいえ、御婦人の寝所に太刀を持ち込むというのはどうかな」
「む、そうだな。心配だったら前田も一緒に」
あー、いいからいいから、そんな気を遣わんといて。相談役もそんな脅かすな。おでん君真面目ないい子なんだから。
「小粋なじじいジョークはダメだったか」
そういうのいいから。
しかし、たまに食べるとうまいものってありますが、ヴァミマで買ったダイジェスティブビスケットうまいな。明日の帰りにまた買っておこうか。
「じゃあさあ、たまに呑むお酒もおいしいだろうし、買っておこうか? 」
次郎ちゃん天才。そしてかわいい。
まず明日の仕事からがんばるか。明日は早い時間の出勤だからな、接骨院に寄って帰れる。また体ガタガタになってるんだろうけど、もうこれは仕方ないよ。
今日は早めに寝ますよ。うん。