仕事してきた。
もう昼間から、神の河を呑むことしか考えられない。
どうなっておるのか。
「そりゃもう酒クズってことじゃないのか」
アッハイ。
まあいいや。明日は休みなんですよ。だが早く起きないと接骨院は昼で終わるのだった。
しかしいきなり寒くなったな。寒くなったというのにもう花粉飛んでるとかいう噂も聞こえてきて、何でもありだな。
「姐さん、酒呑むなら鶴さん、この前買ってきてまだ半分残ってるハモンセラーノ食べたい」
え、ダメだよあれは。
「ひどい! 」
だってあれは、普段出陣も内番も料理もがんばってるみっちゃんと歌仙さんにあげるんだから。
「光坊かぁー…。そうかー…。光坊かわいいからなあー…」
やっぱり鶴氏から見ても、みっちゃんはかわいいんだな。
「え、姐さんはかわいくないのか? 」
かわいいよな。庭掃除しながら小鳥と会話してるんだぜ。みっちゃん。
「待ってそれ見てたの? ねえほんとに? 」
見ちゃった。かわいい。
「待って、ねえ待って僕、かわいいじゃなくてかっこいいって言われる方が嬉しいんだけど、え、かわいいって、ちょっとねえ情報の整理が追いつかないよ! 」
うちの子は基本、みんなかわいいよ。
しかしこの寒さで乾燥も進んでるのか、手荒れがすげえことになってるのだが。またハンドクリームで毒手やるか? 「闘将! 拉麺男」式の、ハンドクリームのポットに手先を突っ込んで毒手みたいにするアレ。
どうも面倒だったり、別に誰と手を繋ぐでもないし誰に手を見せるでもないしで、ハンドクリームなんて塗りゃしねえんだけど、さすがにここまで荒れると、多少何かしないとあかぎれで痛いことになるな。
やるとしても寝る直前ですがね。
前に手荒れ放置してたら、アイッフォーンの指紋認証はねられたことがあったので、そうなる前に手を打たないと。
「よーし、それじゃああとでハンドマッサージするからね」
きよみっちゃんが? やってくれるの? まじで?
どうしよう明日あたり、手だけかわいくなってたら。
「その、加州に対するかわいさへの絶対的な信頼はなんなんだ」
だってきよみっちゃんかわいいだろ。かわいい子がかわいいのために努力してるんだよ。信頼しかないだろ。
「加州、姐御酒呑むって言ってるけどよ、いいのか」
「いいんじゃない? 管理人さん、酒入るといつも以上に俺たちに好きなことさせたがるし、たぶん俺にもされるがままで手のマッサージさせてくれると思う」
「おう、読まれてんぞ姐御」
あらら。でもうちの子ならばOK。
「姐さん、わかりやすいもんな」
おう鶴丸。ここに居残るならお前も呑むと見なして酒を流し込むがいいな。
「つまみは? 」
その辺でテケトーに掘り出してらっしゃい。
ということで、明日は接骨院以外は特に予定なし。
ああそうだ、忘れなかったらベランダの掃除しよう。あと鉢洗って、そんなもんかな。
疲れてるようなので、そこそこで寝ます。