仕事してきたら疲れたのであった。
まあいいよ、仕事した分給料くれる以上のことは期待してない。
それよりうちの山伏国広氏が修行から帰ってきた方が遥かに重要。
ぶっさん、やっぱり筋肉だった。まず筋肉を見るように言ってきた。
ブレねえな。安心。
さて、今日からちょっとした作業を始めるぞ。
終わったら何をやっていたのかわかると思うので、気にせずにお待ちください。
いいんだよもう、堀川さんちは兄弟全員極になったし。
しばらくは経験値狩りだな。なんとか全員鍛えて、異去に行けるようにしておかないと。
「管理人さん、その前にまずは青野原、であるな! 」
わかってる。わかってるからぶっさん。笑うなって白い歯が眩しいんだよ。
さあ来月にはまた油種魔の梅祭りが始まるからな、アレよ、始まったらもうまる1日歩き倒すよ。
まず朝イチで湯島に出て、昼ぐらいまで梅祭り見物しつつ写真撮って、昼ついでにトーハクまで歩いて、正月には握手会になってた相談役の展示見て、そこから谷中まで歩いて、墓参りして後藤の飴で飴ちゃんしこたま買って、帰りがけにいけそうだったら銭湯。
「しっかり歩ける行程にされたのか。拙僧、足腰の鍛錬として走ることも多々あれど、管理人さんはもやしであるからな、無理は禁物であろう」
もやし言うな。
「いやいや、それでも手の届くところから鍛錬を重ねるのは実に結構なことである! 西川きよし殿も、小さなことからコツコツと、とおっしゃっていた」
ぶっさん、きよし師匠知ってるん。
「やすし殿とは見事に正反対なコンビで、拙僧も驚き申した」
そうそう、今日はお寿司だったけどさ、ぶっさんちゃんと食べたかい。主賓なんだからさ、いつもみたいに弟に餌付けしたり、小さい子たちに好きなもの食べさせたりしちゃいかんのよ。
「すき焼きは兄弟が作ってくれたと聞いて、拙僧つい食べ過ぎてしまった。弟が自ら作ってくれるとは、お兄ちゃん感激である」
「味の監修は歌仙さんですが、兼さんも味見してくれたんですよ」
「之定が味決めて国広が作ったんだ、ハズレはねえよ。うまかったし」
「和泉はどうしてあんなに一口が大きいんだろうね。味見で食べる量ではないよ」
「え、だって、之定が味整えたら絶対おいしいやつだから…」
なんでうちの各刀派の下の子は、なんかやたらかわいいのかね。
「俺も味見したかった」
君は味見でおさまらないでしょうに。ビーグル犬か。
ビーグル犬は飼い主が食事量コントロールしてやらないと、あるだけ食っちゃうんだぞ。
「俺も兄弟のために兄弟が作った料理、味見したかった」
また今度な! 今度堀川くんに頼んでおきな! な!
明日あさってまで仕事なんだよなあ。めんどくせえ。
だが仕方ないので行くのであった。
明日はまた朝ゆっくりなので気を付けろ俺。