仕事に出たらクソほど寒いのであった。
脚は痛むし喘息は出るしで、どうなっておるのか。
頓服の吸入使ったら体が震えるし。
なんだ。もらったお茶をゆうべ飲んでたからか。これだからカフェイン近似体使用の薬は。
と文句を言いつつ、明日あさって仕事なので行ってくるか。
そうそう、ゆうべは結局ねむみに勝てずに、荷造りしないで寝ちまいまして、今日はやらないといかんな。
「旅といったら俺でしょ」
いや、お前はさあ、なんか港港に女がいる類の旅なんじゃないかと思っちゃうんだけど。
「え、俺長船だよ? そんな風紀の乱れた旅なんかしないよ? なあに管理人さんの中では、長船ってそんな爛れたイメージなの? 」
いや、長船が、じゃなくて小竜が。
「いわれなき風評被害なんだけど! 俺、こう見えてすごい一途だよ! 」
でも旅に出るんだろ。
「そこは勘弁してよ! 」
ケチなこと言うなよ(もさもさ)
「好き勝手なこと言いながら、何食べてるのさ」
お袋の味。
「…ダイジェスティブビスケットって書いてあるけど」
そうだよ。これがお袋の味だ。銀魂のファンにはお袋の味で通じる。
「またわかんないこと言ってらあ」
おいおい、そこは「お前の母ちゃんなに人⁈ 」だろうが。
まあそれはそれとして、だ。今日はちゃんと荷造りを始めないとな。
「ああ、来月の慰安旅行ね。草津だったよね。管理人さん、前回の慰安旅行で温泉旅に必要なものがわかった、なんて言ってたけど」
うん。まずバスタオルはいらない。速乾タオルがあればいい。あと速乾タオル地のターバン。女性だとメイク落としも欲しいだろうけど、私は化粧も落とせるアルガン石鹸使っているので体も顔も洗えるのであった。家で使ってるアレッポのオリーブ石鹸はでかいのしかないので、旅行用にはアルガン石鹸。シャンプーリンスはもう知らん。その辺は個人で好きにもったり持たなかったりするといいと思うよ。
「よし、管理人さん俺が背中を流してやろうか」
男湯で孫たちが待ってるよおじいちゃん。
「そういえば草津は夕飯食うところが少ないんじゃなかったか。どうすんだよ、あんた」
まあ、1日ぐらいはコンビニでなんか買って宿の部屋で食うのも、それはそれでと思ってるけど、そうだな、この前も行った鶏料理のお店でラーメン食って焼き鳥食って、
「花粉症の薬で酒呑めねえんだろ、我慢できるのか姐さん」
死ぬよりはまし。
初日は高崎で途中下車して、この前の湯治の帰りにお昼食べたパン屋でしこたまパン買って宿で食って、2日目以降は西の河原行く途中にあるカフェ飯をもちかいり、鶏料理のお店、蕎麦屋をこう、いいかんじに組み合わせてだな(ロクロを回す手つき)
「まあいいけどよ。そういえば肉を出す店があったな」
あったね。そういうのもこう、うまいこと候補に入れていく。
「まあいいや、どっかの店で俺に会ったら奢れよな姐さん」
まじか! うーん、わかった。ただし管理人さんが食べてるより高いものはダメだかんな。
さて、明日の支度してキャリー出すか。