雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

やっと何か観るかと思える程度に回復しました

起き抜けから喘息発作で結局休みにしました。

明日はさすがに洗濯しないとやばいのでやっておくか。

鼻はだいぶ落ち着いて、鼻かむ回数は格段に減りました。

今日は大人しくしているために「火狩りの王」一気見してしまった。

あの世界観凄まじいな。山奥の超ど田舎は封建時代程度の生活文化、そこにぶっ込まれるスチームパンク的な輸送装甲車で西部劇の駅馬車やって、かと思うと終着地点は大正くらいの文化レベルで、そのすべての土台がハードSFに神道を混ぜてよくこねたらハンバーグになった的なやつ。

「姐さん、ずっと好きなもんばっかり食ってる顔して観てたな」

だって、いっぺんフォールアウトを体験した世界で、しかも群島国家というある種閉鎖環境下で、世界の外側がどうなってるのかまるっきりわからない中でまた世界が終わろうとするって、二番底で世界の終わりを見せようとしてるんだぜ。あまつさえそれ以上離れた国と交流できない理由が「技術的にそこまでの長距離航海ができないから」! 長距離航海そのものがロストテクノロジーになってる! そしておそらく航空技術も失われてる!

「姐さん、世界の終わり系の話好きだもんなー」

うん。だからシンゴジも、ゴジラが上京してとりあえず街じゅう完膚なきまでに焼き払ったあそこは滾った。「火狩りの王」なら終盤の神宮突撃辺りから、ありがとう押井監督としか思ってなかったからね。まあラストは、観ている人にちゃんと救いを用意してくれてますが、個人的にはあのまま世界が滅びたら、それはそれで観たかった。

「姐さんは昔の夢が確か、世界滅びたら墓掘り人足したいんだったよな」

うん。旅をして訪れる街ごとに、でけえ墓を一つ作って次の街に行く。チャリ移動とかで。チャリがなければセグウェイとかでもいいぞ。

「余計ないだろセグウェイじゃ。そこは車とかじゃないのか」

いや、おじさんペーパードライバーだから。マイナスドライバーとかに改造されない限り難しいだろ。

「なんでマイナス」

マイナスならプラスのネジにも使えるからな。プラスのドライバーはマイナスのネジには絶対使えないが、逆は応用できる。

「変なところ考えるなあ」

いやほんとすごかったなあ。ルサンチマンだの野望だのに囚われた大人はもれなく真っ平ら。それを体張って食い止めようとする中で斃れる漢、健気な働くわんこ、知恵と覚悟で世界の裏側に隠れる真実と向き合う子供達。

「人間無くして神は存在し得ない」ということにあるキャラクターが気付きますが、それに対するアンサーが原作にあったのかどうかが気になるところ。まあ、正面からカウンターで答えちゃうと、アニメではしんどいどす黒さになっちゃうから、別の答えを出してみせたのかもしれないという気もするけど。

「別の答え? 」

うん。「ファイブスター物語」ですでに永野護が、今連載してる第二部のラストとして用意してるって言ってるんだけどね。「神がなくても人は生きられます」という、凄まじいカウンター。何億という人の心を支える巫女である女の子が、神そのものといえる主人公と会って話すときにそう答える。そっちに行ったら、救いようがないほど酷い物語にはなるだろうけど、さすがにアニメでそれはやりにくかっただけなのか、それとも原作もささやかでも希望を持てるラストだったのか。

「姐さんとしては、あのラストはどうだったんだ」

うん。まあアニメだし、主人公が10歳の女の子だからね、あのくらい明るく「よかったね」といえる終わり方が正解だと思う。観ている人に落とし所というか救いというか、そういうものがないといかん。ただただ後味が悪いのはねえ。

「管理人さんは旧約エヴァを踏まえているからこそのシンヱヴァだと言ってるよな」

珍しい。食べ物の話じゃないのにまんば君がきた。

御手杵は槍がすごい重要だからエヴァ好きだが、俺と伽羅はヤシマ作戦とかすごく、こう、グッときた」

ああいう大作戦好きなのか。どうりで連隊戦とか張り切るよな君ら。

ぶっ通しで観てわかった。「火狩りの王」は世界が生まれ直す、再生の物語でした。

1期2期ともにエンディングが真綾さんなのもいいぞ。

 

今日はやっとアニメ観られる程度に体調と気分が持ち直してきたので、明日は洗濯な。

一日座っていられる程度には回復したので、明日はできそうだったら床拭いて掃除もするか。

 

今ちょっと原作について調べたら、外伝でメインキャラの後日談とか出てるのね。

原作準拠のラストかもしれないな。まあ、それはそれで。