仕事に出たら、何があったのかと不審に思うほど客が集まっていたのであった。
で、まあ目まぐるしいんだけど、それでも時間が経つのがすげえ遅いので、やっぱり本質的には暇な店なんだろうな。
今日は洗い物のついでに、流し台の三角コーナーと排水口のザルに漂白剤をしこたまぶっかけて掃除したのであった。気力が尽きてなければ明日は流し台の隅をどうにかする。
そうそう、油断して気がついたら兼さん公開が始まってましたが、またしても油断していたらゲ謎の上映始まってたので、これも早いところ入村しておかないと。スケールアップした映像で際立つ水木とゲゲ郎のブロマンスを浴び倒さないと。
「ブロマンスなんて本丸でいくらでも見られるのに、おかしなこと言うよな管理人さんは。ねっ兄弟」
「そうだな。大倶利伽羅とお国とか、鶴丸と髭切とか、わざわざ探さなくてもすぐに見られる」
それはなんか違う。あと鶴丸と髭切って、それ鶴丸は絶対嫌がる奴だぞ。同じ鶴なら、姫鶴さんとごっちんとか、あるだろもっと。
いいんだよ、私は水木とゲゲ郎が観たいの! そんで育児する独身リーマン水木が見たいの! あとことあるごとにイチャイチャする幽霊族夫妻が見たいの!
「何系のイチャイチャがいいんですか」
志村けんのバカ夫婦みたいなやつ。
「胸焼けしそうだな」
骨喰よ冷静な意見をありがとう。
しかし、今ちょっとついった開けてみたら、ああ、私これ「シビル・ウォー」観に行かないと。
「映画館で食うポップコーンって、何であんなにうまいんだろうな」
そんなご機嫌な映画じゃないと思うよ。なんせ、アメリカが内戦で分断されるって内容だからね。昔、ギヴスンが橋三部作で書いてたような近未来シミュレーションをやってるみたい。端三部作では、アメリカは7つに分断されて、カリフォルニアは南北で別れて別の国家になってるって世界だった。で、サンフランシスコは大地震の被害にあっていて、金門橋はいつ崩れてもおかしくないって状態の中、家を無くした人が勝手に住み着いてる。そういう未来。
ちなみに映画の予告映像を見たら、自称国家と思しき国境なのかな、アサルト持って警備してるニイちゃんが、何人かの男女に「どこ出身? 」と、アメリカ人には種類があるんだと持論を語って訊ねて、返った答え次第でぶっ放してて、ああ、これは見ておかないとダメだなと思ったのな。
こういうのをちゃんと観て「やだコワーイ」で終わらせずに、ちゃんと考える。
今、大まかな概要をツイートしてる人がいて、それを読んだらいよいよ観ておかないといけない映画だと判明。どうも国が二分されてどっちに非があってどっちに大義があるのか、でなく、そうなったときに丸裸になる人間性にフォーカスしている映画のようです。
「わあ、姐さんが好きそうな映画」
「管理人さんが絶対好きって言うやつだ」
「わかりやすいな」
何ですってクシャーッ!
だがまあ、のん気に暮らしているとそう言うことを考える機会が全くない国にいると、そりゃ平和ボケとか言われても仕方ないよ。地球の反対側では、一人を殺すために空から街中に爆弾ばら撒いて何千人が巻き添え喰ったりしてるんだから。そう言う事実を思うと、せめて考えるだけでもしていないといかんでしょう。
あほはあほなりに、その程度にでもちょっとは姿勢を定めておかないとまずいとは思ってる。
明日あさって仕事すると休み。きのうはまだ、水曜は外に出ないで土曜に日野と府中にと思ってたけど、ゲ謎真正版があるとなると話は別。
水曜に府中に行って、土曜に日野とゲ謎行こう。
明日の支度して寝るか。