仕事してきた。
明日は休みだけど、疲れ方が尋常でないので酒はやめよう。
「よし、君もそんな判断をちゃんとできるようになったんだね。成長したね」
あの、歌仙さん、そんな幼児相手に言うようなことをなぜ私に。
「君は幼子より目が離せないからね」
ひどいな!
「今だって、冷たいものを急に飲むからお腹が痛くなっていただろう。そりゃ、ヤクルトは体にいいものだけどね、冷蔵庫から出して早々に一気に飲むのはどうかと思うよ。君は元々お腹が弱いんだから」
畳み掛けないで。これだから兄やは…。
ところで、最近はヨーチューブで焚き火の映像みるのが面白くてなあ。
今は暖炉で白樺が燃えております。ボーボー燃えてる。その割には表面だけがボーボーいってて、芯の方までは燃えてない。燃え尽きるにはまだまだ時間がかかるってことか。
こういうのを見ながら、てゆうか主に音をヘッドホンで聴きながらときどき画面見ながら、読書して寝るって感じですね。
暖炉でただただ薪が燃えてるだけの動画、こうやってゆっくり時間取れるときに見るといいですよ。個人的には着火の瞬間から、種火が少しづつ大きくなっていくところを見せてくれると最高。
「世の中の母親が、幼い我が子に動画を見せる気持ちがよくわかるよ。何も知らない頃はどうかと思っていたけれど、こういうものを流している間は、君も書類仕事に集中しているだろう。焚き火の動画に何度助けられたことか」
あとボロいクラシックカー直して売る動画な。ああいうの見てると、なんでだか作業が捗るんだよな。
「だよなじゃないよ。普段からすぐに片付けていれば済むものばかりじゃないか。毎日その場で処理できる簡単な書類も、先延ばしすると溜まる一方なんだよ」
それにつきましては、本当に、すま! ぬ!
「謝罪はいいから、お茶を飲んだらすぐ休むんだよ。眠いのをおして仕事をしたところで、判断能力が鈍っていては意味がないだろう。明日の朝、早く起きてスッキリした頭でしっかり判断するんだよ。いいね」
アッハイ。
なんて話をしながら、5年前の今頃何やってたっけ、と写真データを掘り返してみればこれ。
明日は天気があんまりよろしくないようなので、多肉に手を入れたらまた懐中しるこ食うか。
部屋にいいお椀、いいお皿を一つ置いているだけでおやつが楽しいので、みんなやってみるといいと思うよ。
「そうだね、君は大概どうかしているものばかり買い物をするけれど、これについてはいい買い物をしたと僕も思うよ。高いものでなくても、好きになれて長く付き合いたいと思うもの、それでいいのさ」
前段は余計なお世話だと言いたいところだが、まあありがとう。
私ゃこういう骨董とか買うの初めてだったからさ、歌仙さんが何て言うかすごい不安だったんだけどね、うちの歌仙さんは、金額でなく好きになれるかどうかで選べって言うタイプの歌仙兼定だったのでよかったわ。
「闇雲に高いからいい、と言うのは無粋だよ。君のように日常の暮らしを共にするような接し方を想定しての買い物なら、あまり高いものでは気後れして、ただ飾っておくだけになってしまうだろう。それなら、値段がどうこうより、実用できて、かつ美しいものが最適だ」
こういう兄やなんですわ。
さて、そろそろ寝る支度してしまうか。
明日は早く起きられたら、イロイロ気がついたところを掃除して、多肉植物をどうにかして、午後はゆっくりするとしよう。
ああ、秘宝の里で花札やって変な玉集めなくては。