仕事してきた。暇すぎるにも関わらず人数が足りなくて残業という、よくわからない事態に。
だが俺の部屋には、iMacのすぐ脇に刀剣カレンダー置いてるので福岡一文字の当代、上杉三十五腰の一振りがいるので、一気に事務所に。
「にゃらねーよ別に」
通りすがりに言うだけ言って去っていくのやめようぜ南泉君。
ならないか。まあならないよなあ。うちの山鳥毛さん、かわいいもの大好きジェントルマンだもんな。
「管理人さん、なんか面白いもの見ようよ」
どうしたんやっさん。
「ヨーチューブでなんか見ようよ」
えー。じゃあ玉田玉山のどうでしょう講談でどうだ。
「毎回初めて見たテイでやるアレでしょ」
お、知ってるな。てゆうか、やっさん、お連れさんの取り合わせが気になるんだが。
「俺は風呂から戻って寝ようかと思ったら捕まったにゃ」
「私は子猫が戻るのが遅いので、迎えがてら様子を見に廊下へ出たら大和守君からお誘いを受けてな」
ちなみに山鳥毛さんは、どうでしょう講談知ってるの。
「よくは知らないが、子猫がよく友刃たちと配信で見ている番組があると聞いている。小鳥も好きで、一緒に見ているのだろう」
小鳥じゃなくて管理人さんな。
あ、これは甘いもの対決列島編だ。
「小鳥、講談が終わると何故か観客が舞台へタオルを投げ込むのだが、皆どうしたのかな」
それはそういうお約束なんだよ。
そういえばさ、山鳥毛さんは草津に行くたびにこの鳥の置物見て喜びすぎでしょ。
つい買っちゃったじゃないの。
「お頭…」
「いや、子猫よ、私はその、ただこの小鳥と目が合ってしまって」
なんなのこの紳士、かわいいかよ!
きのう買ったあの梅干しは失敗だったな。塩分10%じゃやっぱり甘いな。せめて15%はないとダメか。
「管理人さん、帰ってきたらピカチュウみたいなシワ顔になってたの、それだったんだ」
「おとなしく諦めて食いきっちまえよ、にゃあ」
それしかないな。仕方ない。
明日もビミョーに甘い梅干しを食って消費するか。