仕事が休みだったのに疲れているのはクッソ暑いからです。
おかげで寝苦しくて何もできなかった。家の中汚いままになるので掃除機だけはかけて、鉢に水やって、エミリア・ロマーニャ決勝は観た。
あさっての休みはマミーを美容院に連れて行って、帰るとパナールちゃん(姪)が来る予定なので、部屋の掃除は来週だな。
今週は明日仕事に出て金曜に休み、土曜に出勤というね、今年こそ東松山の御手杵祭りに行こうと思っていたのが出鼻ポッキリですわ。いいよもう来年行くよ。あと年内にワークショップやってくださるようならそこに参加だな。推しは会いに行けるなら行っておかないと。
この前洗濯機と冷蔵庫周りを掃除したおかげで、気持ち掃除しやすくなったような気がする。
「気のせいだろー」
「お前は掃除の一つも手伝わずに酒喰らってるだけだからわからないんだよ。意外と大変だし、見逃してたところをきれいにするだけでも後が違うんだからな」
「またまたぁ」
ほんとお前の鞘、フローリング用のモップにしたろうか。よその日本号さんはまじでダンディなお兄さん略してマダオなのに、お前ときたら、まるでダメなおっさん略してマダオじゃん。
なんでこうなっちゃったかなあ。自主性伸ばしすぎたかなあ。
「杵ちゃん、いうてお前そんな掃除手伝ってるの? ただ近侍だしなんか偉そうなこと言ってみたいお年頃なだけなんじゃないの? 」
いや、杵君ちゃんと手伝ってるからな? 高いところの掃除とか、すげえ手伝ってくれてるぜ? 蜻蛉ちゃんも千鳥君もやってくれるし、むこっちゃんも窓ガラスの高いところ拭いたりしてくれるぜ。
「え、やだほんとに? 正三位知らなかった」
酒呑んでたら、そりゃわからんよな。まあでもな、お前も手伝えることがあるから、台所行ってみな。
「貴殿に最適な仕事があるよ」
「え、なんだろ。難しいことだと困っちゃうぜ」
大丈夫だ、私が推薦したから。
「貴殿には、冷蔵庫の整理を手伝ってもらえないかな」
「詳しい業務内容聞かせてくれよ」
具体的には食材の整理と処分だ。
「というと? どういうこと? 」
「冷蔵庫に残っている、賞味期限が近い食品や野菜が悪くなる前に、僕と燭台切で軽食や酒肴にするから、君にはそれを食べて片付けてもらう」
「え、手伝いながら酒呑めるの。夢のよう」
四合瓶1本までなら許す。その間にビミョーな食材ちゃんたちをおいしく退治するのが使命だ。
「待ってなんか炒飯の支度とかしてないか」
いつのかわからん冷凍ごはんがいっぱい出てきてなあ。シャランラップに包んだら日付入れろって言ってるのに。そういうの全部食っちまうから。
「炒飯で3人前くらいになるだろ。シメをいきなりコースの最初に持ってくるなって。腹が膨れて酒がうまくなくなる」
いいから食えって。私の炒飯お前だって嫌いじゃないだろ。
「せめて助っ人を呼びたい」
「誰に頼むのかい」
お国ちゃんと倶利伽羅なら、今おつかいに行ってるからいないぜ。
「クッソ。それじゃあ誰に」
「何やってんだお前ら」
よーし、君に決めた!
「何がだよ」
「肥前、俺の代わりに姐さんの炒飯食ってくれ」
「炒飯? 別にいいけどよ、炒飯だけしかねえのか」
「まだ他にもあるよ、心配ない。君も食べてくれるなら、僕も燭台切も作り甲斐があるというものだ」
肥前君、ちゃんといただきますごちそうさまと味の感想も言ってくれるもんね。
「別に食わせてくれるならいいけど、そんなら先生の部屋で食わせてくれ。先生が何やらかすか、目が離せねえからな」
そういえば政府でなんか技術系のコンベンションやってたんじゃなかったっけ。先生も参加してるの。
「ああ、遠征だの出陣だの、本丸と外出した男士との通信手段で、現行品よりもっと小型で目立たないような機器の試作コンベンションだよ」
いよいよなんでもやる先生になってきてるな。
だがそういうことなら、先生の実験室まで持って行ってやろう。
明日もなんか暑そうですね。
支度して、もうとっとと寝るか。
薬の支度してフートン出そう。とりあえず夏用の布団に変えよう。