雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

今年の大河は意味がわかると恐怖でしかない展開が多いな

ゆうべはもくりでなんとなく始めただべり会、みんなが観られるものを観ながらだべろう、ということで「孤独のグルメ」観ながらだべっておりましたが、9割がたゴローちゃん関係なかった…。ご参加くださった皆様、ありがとうございます…。

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今度はもっと下準備してやろう。

 

さて、ゆうべのだべり会では、ファミマでコラボしたみっちゃんと長谷部の缶チューハイ飲んでみたわけですが、すごいね、そのまんまあのオフタリサンの印象を再現してましたよ。

まずどっちも甘い酒です。若い女の子の審神者も飲みやすい安心設計。

どちらかというと長谷部の方は主張しないけどしっかり甘い。みっちゃんはストレートに甘い。ただしどちらも後味はスッキリ、あとには引かない甘み。香りは、長谷部は喉を通ってから一瞬、ふっと鼻に抜けるいかにも長谷部なほのかに甘い香り、みっちゃんのはグラスを傾ける段階からドシンとくる、やたらムーディーなんだけど、いかがわしさはこれっぱかしもない、これぞみっちゃんという香り。アタックすごいけど相手を思いやるやさしみ。

たぶん開発には、どこかの本丸の審神者が関わってると思います。

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ゆうべのみっちゃんは濃いブルー。

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宵の長谷部は紫。藤色なのかなと思ったら紫だった。

 

さっきまで「鎌倉殿」観てましたが、ただでさえドロドロの人間関係闇鍋状態な平安末期の坂東を、三谷幸喜が脚本やってるので、面白くないわけがない。

今日もすげえことやってましたね。

八重ちゃんのくだりで、よりちょもが生存戦略として伊東で娘に手をつけて子供まで産ませてたのがはっきりわかったり、その結果伊東の爺さんが孫にあたるその子供を始末したりで、それこそがよりちょもと伊東の権勢争いだったとか、でも実は八重ちゃんがよりちょもに肩入れして子供まで産むことで、親父に因果を含めて家の世代交代を目論んでたのかなとかも思うんですよ。いうたらよりちょもは、殺そうにも勝手に始末できないVIP扱いを要する重犯罪者なわけで、世相の転がり具合では扱いを変えないといけない核爆弾みたいなもんで、危険と思うかカモネギと思うかは人それぞれ。で、たぶん八重ちゃんは、好きになったのもあるけど、いい加減親父を隠居させたかったのもあるのかもしれない。

この当時の女性は、結構家庭内では権力握ってるので、娘だって誰に嫁ぐか、また亭主をどう行動させるかで、実家の実権を掌握することだってできた。この何年後には、実際に政子がやってるでしょ。あれは、政子自身がすげえ頭のいい女性だったのと、元々の女性の立ち位置がそれをできる物だったってのと、両方です。でなければ、あんなバーバリアンな坂東武者が納得して政子の言うこと聞くとか、あるわけないでしょう。

で、政子が八重ちゃんに会いに行ったのは、それがあるから、もうあんたの目論見は崩れたから、おとなしく親父さんが婿に選んだ家来のところに嫁に行けと、引導渡しに行ったのもあるのかなと思いました。

また、このときに爺さんが娘の婿に、よりによって自分のところの下っ端の家人を選んだってのがね、そういう娘との駆け引きを思うと、ただよりちょもと子供作ってどうのこうので頭にきた、だけではないんだろうな。「お前の好きにはさせてたまるか」という、すげえ悪意も感じる。血族間ですら平気で殺し合う坂東武者が、そんな「嫁入り前の娘が男とできて子供まで産んでた」って怒りだけでそこまでするわけがない。おそらくは「娘と家庭内で権勢争い+よりちょもの生存戦略」という状況に呑まれないように打った手が、孫の殺害と娘の嫁入りだった。そんなところでしょう。

2話ラスト、小四郎君相手によりちょもが、意訳すると「八重ちゃんとくっついて孫の顔でも見せれば伊東と家族になれるかと思ってたけど最後まで分かり合えなかった」「お前の家族と家族になりたい」みたいないいこと言ってましたけど、騙されるな小四郎君、そういうグッとくるセリフもよりちょもの生存戦略だ。

鎌倉系の話になると、星海坊主(親父)が必ず「頼朝は弟を殺したのはいくらなんでも酷いだろ」と言うんだけど、なんともいえねえ…。「ドリフターズ」で与一っちゃんが「壇ノ浦で水夫射殺せって言われた」って、訳わかんねえって愚痴ってましたが、戦闘となると勝つためだけに思考を特化して、最低限のルールすら平気で破る空気の読めない子だったので、正直なところは壇ノ浦で華々しく名誉の討死でもしてくれれば、ただただかわいい弟と思っていられたのにね、ってのが、源氏一門の正直な腹だったんだろうと思うんですよ。変に生き延びちゃったので、腹を切らせるような失態を探すどころか英雄ですよ。朝廷に利用されても困るなー、と思ってたら、頭は単純な子なので後白河に洗脳されて鎌倉に帰ってきちゃった。いうたらよっつねは呂布みたいなもんで、戦争しかできない残念な子だったので、そういうちょっと足りない子は、他所では愛されるけど家族はすぐ悪役にされがちで、こいつに付き合わされる親族の身にもなれ、という怒りしか湧かないよね。

確かに家族内で内ゲバってのは、酷い話だと思うけど、そういうことを考えると「厄介者をどうにかするのは身内の義務」というのを嫌々ながら実行したってことなんだろうなと思いました。

たぶん、これから登場するよっつねは、お兄ちゃん大好きなわんこみたいな子なんだろうけど、だからこそ空気を読まずに暴れまわり、誰でも何かくれたり仲よくしてくれたりすると「この人はいい人」になっちゃって、なんでもすぐもらっちゃいけません、お友達は選びなさいってちょっと叱られただけで、家族はとんでもない虐待兄義姉にされちゃうので、始末に困って追い出されたりするんだろうなあ。

よっつねかわいそう、は、気持ちはわかるが、この時代の人間は浪花節ではなく「ゲーム・オブ・スローンズ」の世界に生きてるので、現代の感覚で簡単によりちょもが手軽に悪役にされるのもどうなの、と思います。

 

なんてことを考えはしますが、我が下宿屋本丸の源氏兄弟といまつるちゃんはめちゃくちゃいい子達なので、全力で愛でる所存。

え? お前のその考え、当人たちはどう思ってるのかって?

「うーん、まあほら、あの当時はそれが当たり前だったし」

「兄君と義経公がああなったのは仕方あるまい。それに、兄者と俺が喧嘩したわけでもない、人間の都合だから別に」

「そうだよねー。ねえ管理人さん、僕の弟丸かわいいでしょー。かわいいだけでなくてなんでもできるすごい子なんだよーあげないよー」

「よしつねこうは、そりゃあぼくもだいすきですけど、いくさじゃないときはたまに、しんぱいになるところもありましたからね」

…みんなクールだな!

いまつるちゃんは歯磨き終わったけど、お部屋に戻らなくていいのかな?

岩融は、なぎなたのあつまりでおさけをのむから、なぎなたのおへやにおとまりするといっていました。きょうはかんりにんさんのおへやにおとまりしていいですか? 」

いいよ! じゃあもう寝る支度しよう!

よし、ゆうべもその前もど深夜まで起きてたので、きょうは早く寝るぞ。

 

星海坊主(親父)よ「なんで風呂入ってるのに烏帽子取らないんだ」って、それは烏帽子取るのは、今でいうたらフリチンで銀座を歩くぐらい、しこたま恥ずかしいことだからだよ!