今日も外に出ないで終わっちまいました。
職場からは電話なし。忘れたのか、かけられないほど忙しかったのか。
明日あさってはもう忙しいのが見え見えなので、月曜になっても連絡なかったら火曜にすっとぼけて電話してみようか。
きのう首の左側を寝違えたと思ったら、今日は右側。どうなっておるのか。
とうらぶ、来月の予定が出たのを見たら、どうやら大阪城は当分なさそうな様子。まじか。しばらく毎日小判稼げる遠征に送り出さないと。
ここしばらく、毎日ウクライナ国内での極限状況が報道されて、ついにはロシア国内からも開戦を非難する声が出てきましたが、ネット環境や電力はまだ生きてるってのがなあ。やっぱりロクな展開にはならなさそうな、嫌な予感しかしない。
あのな、オッさんすごい嫌なこと言うよ? でも素人考えの「もしも」だからその辺は、そのつもりで聞いておいてな?
あのさ。もしも、もしもだぜ? 「はじめたけど終わらせる気はない」んだとしたら、どうなると思う?
「嫌なこと言うな管理人さん」
まあそう言うなよおでん君。
ロシアにしてみれば、EUから「もうお前んとこからは何も買わないから」なんて言われたところで、ヨーロッパはつい何日前まで実際に、石油やガスの年間消費量の半分をロシアから買ってて、じゃあアメリカさんから買いましょう、となったとしても、いくら「安うにお売りしまっせ」とか言われたところで、下手すればお買い物本体価格より配送料の方が高くつくことも考えられるし、安心確実に商品が届くのかと訊かれると、輸送ルートによっては海賊も出るから甚だ不安。かといって中東や北アフリカの石油は、世界の情勢から足元見られてむしられるだろうし、つまりこうなったことで、安定して、輸送代がない分安く確実にエネルギー資源を買ってた売主と完膚なきまでに喧嘩別れになったんだな。どっちがいい悪い、は別論で、まず事実として。で、ロシアにしてみると、じゃあ新しい買い手は、別にヨーロッパじゃなくても、トルコだろうと中国経由で南アジアだろうと、どこへ売ったっていいし、なんなら福利厚生として国内需要に回したっていい。北国だから冬場の暖房に使う石油やガスを無料で供給したっていいわけで。ただ、今までは外国に売る方が金になるから売ってたってことでしょう。要はエネルギー資源が半減した状態で、みなさん何年でかい口が叩けるのかしら、とクレムリンの上の方は思ってるんだろうな、ってことです。
アメリカだって資本主義の自由経済市場の国ですからね。最初の1年2年は、そりゃあ「こうなればお互い様ですわ」「協力せなやっていけしません」くらいのことは言うけど、需要に対して生産量が膨れ上がれば値を吊り上げもするでしょう。その頃には、チウ国やKポップのお国が「だってロシアパイセンもやったでしょ」「パイセンはよくてなんでうちらはダメなん」って、竹島や沖縄や台湾をむしり取りにかかるだろうし、そういう動きに立ち向かいながら、マシュマロマンが巨大化する的な勢いでエネルギー資源や食料の値段が膨れあがるのを、どう対策していくつもりなのか。
その辺の対策案があるなら、ウクライナに鼻くそみたいな支援とは名ばかりの「がんばえー」程度の声援レベルのことしかしてこなかったNATOもまあ、大したもんだと思うよ。でも社会構造ゆえに増えることはあっても減ることは考えづらいエネルギー消費を、ロシアに頼らずにどうやって凌いでいくんだろう。まさか今更「欲しがりません勝つまでは」とか寝言を喚くつもりなのか。それをやってた国は、80年弱前にどうなった?
んで。
「落ち着け管理人さん」
「大典太、心配いらん、管理人さんはいつもこんなもんだ」
相談役はいつの間に来てたのかな。
「大典太が三池部屋の備品補充リストを持ってきたときに一緒にな」
最初からじゃねえか!
まあいいや。それでだ。この今の状況を作り出して、今言ったような展開が予想され、更にきのうおとといで私が言ってたようなことになったとするとだ。はい相談役! ロシアは何を考えてると私が予測してるのかわかりますか!
「あっはっは。管理人さんがどう推測しているか、なあ。ふむ、」
間を持たせるな! 挙手してるから、はいおでん君!
「もしかして、プーチンは新しいルールで動くように世界を変えたいと思っているのじゃないか」
正解! ひとしくん人形2個!
さっき私が推測したような展開になるってことは、つまり、自由経済の資本主義で生きてる国は、みんなして資源や食料を奪い合わないと生き残れないようになっていくんだよ。それも、このゴタゴタが解決できなければ何年も。で、ロシアはたぶん、解決なんかしなくていいと思ってる。解決しなければしないだけ、奪い合い潰し合いは続くから。それが嫌なら、欧米各国はウクライナをもっと直接的に支援しなくちゃいけなかったんだよ。
戦争になると何がよくないって、フツーに暮らしてるどこにでもいる村人その1みたいな人たちの生活がどんどん内向きになって、言いたいことを言わずに、生き延びることだけ考える性根の卑しい人間に変えられちゃうことなんだよ。おかしいもんはおかしいと声を上げた人が消されていくことなんだよ。私はそんなところに人を連れて行きたくないし、自分も行きたくない。絶対楽しくないから。
これができない世界はロクなもんじゃない。
戦争も独裁もとっとと失せろ。みんなで言いたいこと言い合って腹抱えて笑ってワイワイやれる世界にしてくれ。喧嘩をするなら胸倉つかみ合って「なんだとこの野郎」を存分にやればいいし、堂々と心ゆくまで争ったら後には引かないもんだよ。なぜそれではいけないのか。
「ああ大典太はん、どうせ管理人さん、戦争の速報見て荒ぶってはるんですやろ。そんなら毛玉膝に乗せるとよろしいわ。はい」
「ああ、すまん。こいつを膝に乗せればいいのか」
「ほなよろしゅうー」
と言うわけでだ、相談役はどう思う。平安から室町、戦国と生き抜いた百戦錬磨の相談役はどう思う。
「戻った」
あ、おでん君おかえり。トイレ長かったね。
「帰りに明石から預かったものがある」
え、何。ファー! 実際カワイイ! ヤワラカイ…アッタカイ…。
「やあ、管理人さんが静かになったなあ」
「お待ちくだされ! 私という愛らしい毛並み最高のちゃわゆい小動物がありながら、なぜに狸の子などお膝に! 毛並みを愛でるならばまずは私! 」
相変わらずあざといなあ。
なんかうるさくなってきたから、今日はもうこの辺で寝るかな。
「これ狸! さっさとそこから降りなさい! 山へお帰りなさい! 」
荒ぶるなこんのすけ。お前はちょっと吸わせろ。
狐を吸ったら寝るか。明日どうなるかはわからないけど、私の予測が全部外れていい形で終わることを願おう。