仕事して帰りに本屋寄って来ました。「ファイブスター物語」はやっぱり今回もすげえことやってた。
帰ってからすぐに、茉莉花の鉢にいとしをしこたまぶっかけて、ラグを洗濯して3回ぐらいF.S.S読み返して、気がつけば日付変わってた。
しかし、うーん、マキシがなあ。そうか、男の子の「おかあさん大好き」を煮しめるとああなるのか。
さっき夕飯食っていたら、星海坊主(親父)がテレビで野球見てましてね。ええ、WBC。日韓直接対決という、もう韓国チームがやる気ではなく殺る気だと言われても違和感ないぐらい滾ってるのかと思ったら、私がテレビ見た瞬間の、6回裏ですでにえげつないぐらい日本側がリードしてまして、あまりに草野球みたいな点差なので、どうなっておるのかと星海坊主(親父)に訊いてみたところが、インターバルがやたら長いのと、あと何よりおかしなレギュレーションになってるのがでかいと。
「F1観てるとついレギュレーションって言っちゃうよね」
「それもどうかと思うぜ」
「姐さん、それをいうならWBC公式ルールじゃあ」
「気持ちは分かりますが」
「なんであれF1オタク丸出しですね。みじんも隠せていない」
いいだろ。似たようなもんだろ。
で、どうもレギュレーションによると、ピッチャーはどんなに調子がよかろうと、投球数は最大65球以内で交代。試合の流れや、登板可能な選手がどの程度残ってるか次第では、調子が悪くても制限投球数ギリギリまで投げさせられたりもする。だから試合の流れが細切れになりがちだし、しかも一度登板すると、中何日だか必ず休みを挟まないと次の登板できないそうで、だもんだから試合が荒れやすい。まあ、それでも全員がコンディションを整えていければさしてこわいもんではないんだろうけど、なんか、もうほんと、韓国どうしたんだアレ。プロリーグもちゃんとあって、そこそこ馴染み深いスポーツになってるはずだよな? 文化として、野球が根強く存在する国のはずだよな? どうなっちゃってるの。チームにはメジャーリーガーもいて、それなりに強豪であろうはずの代表チームのはずだろ。
少なくとも私が観てた小一時間の間だけでも、ピッチャー2回ぐらい替えてたぞ。ポコポコ打たれて10球かそこらでもう「めんば交代! 」とかやってて、レギュレーション的に次の試合でピッチャーの層確保できてないとしんどそうだけど、ここで何人も投げさせたら、みんな休ませないといけないんでしょ。大丈夫なんか。
「おや、君は車が走るレースだけかと思ったら、野球も好きなのかな」
歌仙さんは野球嫌いではないんでしょ。正岡子規が嗜んでたもんな。
「そうだね、彼は野球のルールを翻訳したり、自分でも実際に選手としてやってもいたし、その経験があってこその野球を題材とした俳句の数々があるからね。僕は野球はしないけれど、観戦するのは嫌いではないよ。戦略要素も大きいスポーツだから、そういう楽しみ方もあるね」
やっぱりな。まあ、私も今でこそF1ばっかり追いかけてるように見えますがね。その昔、寿司屋でバイトしてた頃は、お客がみんな野球観てるので店のテレビはシーズン中は必ず野球中継。宴会があると座敷の客に「おネエちゃんどっち勝ってる」と訊かれるから、仕事しながら点数と展開は追いかけて報告。これが日常だったさ。
「そういえばそんなことを以前に言っていたね。それで、君のご贔屓はどんな選手なのかな」
そんなもん決まってるだろ。達川だ。
「彼はとうに引退して今は監督をしているはず」
いいだろ。現役当時の、あの名人芸が好きなんだよ。
「ああ、デッドボールのふりをして出塁するアレかい。確かに名演技だとは思うけれど」
ああいう選手、もう出ないんだろうな。
「君、ああいう癖の強いタイプが好きだよね。相撲は舞の海関が好きだったなんて言っているし」
技のデパートな。ああいう力士ももう出ては来ないんだろうな。
「それにしても、決まり手が猫騙しってなあ。俺は騙されたくないにゃ」
南泉君はいい子だねえ。騙さないから。てゆうか君を騙すと、保護者の皆さんがおそろしいカチコミをかけ、政府に圧をかけ大臣をほめ殺し、全方位にケジメさせるからね。エンコだけじゃ足りなくて薬指まで詰めるおっさんとか出てくるからな。
「管理人さん考えすぎにゃ」
ここまで無自覚ってのもどうなのか。
「君ね、いくらなんでも山鳥毛は紳士だ、そこまで無法は働かないと思うよ」
いや、歌仙さんだって紳士だけどさ、小夜ちゃんとか兼さんがどこかでひどい目に遭わされたら、こう、相手の首と肩のところ平らにするでしょ。
「当たり前だろう。紳士たるもの、優雅に圧倒的に報復するさ。怨敵は首ひとつにしてこそだろう」
そういうことだ。南泉君はほら、一文字の孫で癒しのオアシスだから。
「いいかい南泉、知らない人間に鰹節をあげようと言われても、ついて行ってはいけないよ。鰹節ならうちでお食べ」
「俺は歌仙にどう思われてるにゃ」
ということで、今日はもうF.S.S17巻がすごかったので寝る。
明日仕事して、帰ったらまた打鍵するぞ。