仕事してきた。明日は休みだけどやることがあるので、やっぱり休みとはいえねえなあ。
明日は残土をふるいにかけてゴミ取って再生させるのと、コンポスト作って堆肥の仕込みをするのである。
つまり早く起きろということですな!
「なんて言ってるが、本当に起きられるのかねあの姐さんは」
「心配ないだろ、明日はちゃんと朝大将を起こす要員、確保してあるからな」
「お、誰だ? 誰に頼んだ? 」
「この前うちに来た姫鶴の旦那にな」
「またお前、どうしてそこに行くかな」
「旦那も聞きたいだろ、ヤンキーの純愛系初恋話。『ホットロード』みたいなやつが聞けるぜ、たぶん」
「だが姫鶴だろ。どっちかって言ったら『湘南純愛組』みたいになるんじゃないのか」
「いろいろあったが恋人の支えで立ち直って、大学で心理学を学ぶくらい図太くなった渚嬢には頼もしさすら感じられたな」
「あー、そういえば鬼塚が教師になって、渚嬢に頼んでビデオ撮って流して授業してたな」
「敵対グループにさらわれた女友達救出しに、特攻服と鉄パイプ1本でカチコミかけたりとかするぜ」
「俺もそんなドラマチックな恋愛してみたい」
お、なんだなんだ、また不穏な罠の話か? それにしては南海先生いないけど。
「明日大将を起こす恋バナ要員の話だ」
もうそれやめようぜ。
「明日は姫鶴の旦那に頼んだぜ」
うっそだろ。姫鶴さんになんて言って頼んだんだよお前。
「ありのまま話して頼んだら、面白そうだって引き受けてくれたぞ」
やだなあ。なんかやたらとドラマチックな、単車の後ろにガールフレンド乗っけてそのままの勢いで結婚しちゃう的な話聞かされそう。子供生まれたらもれなく襟足の髪長そう。
「ヤンキーに対するその君のイメージは何なんだ」
「姫鶴の兄貴の名前が出てたみたいだけどよ、なんの話だにゃ」
「姫鶴の旦那の過去の恋愛話だ」
「ふーん。兄貴はヤンキーじゃなくて、お頭と一緒に上杉の刀だったからにゃ、どっちかって言ったら義にあつい漢の中の漢だにゃ」
南泉君は姫鶴さん大好きなんだねえ。
「俺は、修行に行ったらきっと、御前とお頭みたいに風格があって強くて、日光の兄貴みたいに賢くて、姫鶴の兄貴みたいにカックイイ刀になって帰ってくるからにゃ。管理人さん楽しみにしてろにゃ」
それは楽しみな。
「そうだろう、俺はこれでも一文字だからにゃ」
やだ南泉君カックイイ。
「あ、管理人さん、明日は残土を再生する作業の日だよね。ちゃんと早く寝ないとダメだよ」
農協の桑名プロ!
「大地はお日様と一緒に起きるんだから、管理人さんもがんばってね」
うーん、人間は朝8時とか9時に起きるのがデフォでして。
「包丁と小夜と秋田と、今剣と謙信と五虎退、愛染、蛍丸は、日曜日の朝はすごく早起きだよ」
ああ、あの子たちはニチアサ見てるから。そりゃあ早いよ。ニワトリ起こしだもの。
「短刀だって早起きしてるんだもの、管理人さんも起きよう。大地としっかり会話してね」
アッハイ…。
さて、明日はやっぱりやることがあるからな、朝のうちに起きて洗濯済ませてから作業しなくてはな。
最近は夜遅くなるとすぐ、ねむみが強くなっちゃって非常に困りますが、明日は早く起きて早く作業終わらせて、お茶淹れて打鍵しないと。
さてフートン敷いて、いつねむみに支配されても困らないようにしておかなくては。