雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

ピュアな短刀と土建屋のオヤジみたいな短刀という両極端

仕事して、上がりの時間がビミョーだったのでどうだろうと思ったら、接骨院間に合ったので寄ってきた。

相変わらず身体中いくないのですがね、明日仕事すると日曜休みで、案の定言われたね。

接骨院の先生に言われてたよな管理人さん! 今度の休みは何もするなってさあ! だよなー薬研! 」

「そうだな。大将、俺と愛染と、揃ってしっかり聞いちまってるからな、あさってはホムセンには行くなよ。どうしても行きてえってんなら、あとはわかるな」

わからん。

「『海と毒薬』手術シーンを再現だ。被験者は大将、執刀は俺だ」

なんだなんだ。新手の下克上か。そういえばお前、下克上の老舗・織田の出身だったな。

「老舗って、織田はマンヂウ屋じゃねえぞ」

「なあなあ、海と毒薬って何だ? 」

あ、無邪気な瞳が痛い。愛染は知らなくていいことだよ。汚れた大人だけが知ってることだ。

「おいおい、こんなギムナジウムにいそうな美少年を捕まえて、汚れたとはご挨拶だな大将」

本当の美少年は自分で名乗らない。お前は美少年の皮をかぶった土建屋の社長だ。

「薬研は美少年なのか? 俺、カックイイなと思ってたんだけど」

ああ、愛染はいい子だねえ…いい子は管理人さんのお膝においで!

「胸が痛え」

反省したか薬研よ。

「大丈夫か? 手入れ部屋行くか? あ、一期呼んでこようか」

ほんといい子! あの明石の弟とは思えない! いい子!

「蛍だって俺の兄弟だぜ」

そうだった。蛍ちゃんもいい子だからね、たぶん明石だけが何かが違うんだよ。

「やっぱり大人の体で顕現してるからかなあ。国行」

明石もちっちゃくなって顕現してれば、愛染と蛍ちゃんと同じようにいい子だったかもねえ。

「ねえどうしようこんのすけ、今、管理人さんの部屋の前通りかかったら、ちっちゃいとかわいいって」

「落ち着いてください。管理人さんのいうちっちゃいは、小動物サイズと思われます」

「何それ、そんなの実質お前の一人勝ちじゃん」

「正確には鳴狐殿と白山殿のお供殿に亀吉殿、五虎退殿の虎殿もおられます」

「どっちにしたって、俺がちっちゃくなったってせいぜい小夜サイズじゃん! 」

「いやあ申し訳ありません加州殿。わたくしがちっちゃくてコロコロと愛らしい狐なだけに勝ち目がなくて」

「腹立つー! 」

お、何やってんのオフタリサン。

「あ、管理人さん! 」

「わたくしが愛らしい管狐でかわいさ100万倍という話でございます」

「ねえおっきいとかわいくない? やっぱりちっちゃくないとダメ? 」

え、いやでっかくてもカワイイよ? 次郎ちゃんとかでっかくてかつカワイイじゃん。加州も今のこの身長で最適のかわいさだよ? てゆうか、うちの加州清光がこの世で最もカワイイ加州清光ですが何か?

「あ、加州、なんかごめんな。今さあ、管理人さん、薬研のおかげでカワイイの判定がガバガバでさあ。薬研がああだから、他の何もかもがかわいく思えるみたいで」

「え」

そんなことはない。加州は常にかわいいよ。うちの自慢のきよみっちゃんですよ。かわいい、強い、お洒落で向上心を忘れない。こんないい子がかわいくないわけがない。

「えへへぇ」

でも誰が一番って訊かれると困るから、それはやめてな。

「わかります! わかりますぞ管理人さん! 私も弟の中で誰が一番かわいいのかと訊かれましても、みなそれぞれにかわいい子しかおりませんからな、返答不可能です! 」

きたな保護者代表。

「わかります。弟は三振りとも全員かわいいです。選べません。無理です」

「お小夜も太閤もかわいいですからね。外を歩いているときは、子役モデルのスカウトがいつ来るかとヒヤヒヤし通しです」

「僕の弟はどちらもかわいいでしょうご主人様! どっちかを選べって言われたら、僕はもう、困るよね! 苦しくて苦しくて、ああ、その苦しいのを想像するだけではあはあ」

「兼さんも兄弟もかっこいいでしょ、どっちかに絞れって言われたら不可能です! 無理なものは無理! なので、選べって言われたらそいつをこう、サクッとやっておきます! 」

サクってなに。

「やだなあ。ちょっとプスってするだけですよ? 」

プスって。

「サクッとやると、みんな黙るのでおすすめです。悪いことを言う悪いお口はキュッとしちゃいましょう! 」

キュってなにをするの。具体的に。

「弟はかわいいものだぞ。大きかろうと小さかろうと」

「ほにほに」

「俺は新作長曽袮のその辺の記憶も継承共有してるようでな、反抗されても割と平気でいられたのはそれもあるかもしれん」

「蜂須賀は修行から戻るまでは、おんしには塩辛かったからの」

保護者はどこも極強火だな。

「弟? まあかわいいという気持ちもわかるがな、孫もいいぞ? 」

おじいちゃん、もう遅いから寝ましょうか。

「おいおい、散々兄連中の話を聞くだけ聞いて、僕の孫自慢はなんでスルーするんだ」

え、だってもうめんどくさくってさあ。あとねむみが来てるし。

「ひどい! 孫に言いつけてやる! 」

はいはいお好きに。

 

なんかみんなしてかわいさアピールが強くなりつつあるけど、やっぱり至高はこのかわいいなんだよな。

あと、最近はこんなのも出てきてますが、こいつはたまにしか来ないので、まだまだ超えられない壁は存在するよな。

まずはおしっこをコントロールするところからだ。強くなれ。

 

ということで、明日は割とゆっくりした出勤ですが、そろそろねむみが来ているので寝ます。

今度の休みは寝て過ごすくらいのつもりでいればいいか。