仕事して接骨院寄ってきた。帰るとガイドブック届いてました。
このガイドブック、詳しい地図をエリアごとに区切って、寺社やら食事や買い物ができる店やらを紹介するもので、最近の旅行ガイド本の大半が、ページ開くと目がチカチカする忙しないレイアウトになっている中、すっきりして見やすい。昔、えーと6年7年くらい前の版で1冊持ってるんだけど、さすがにいい加減情報更新しておかないと、と思って買ったった。この地図ガイドをベースに、他の旅ムックや森見登美彦の小説や京都の観光誘致のサイト、その他諸々をこう、のっぺい汁の如き混沌へぶち込んでこね上げるとルートが決まるでしょう。以前の遠征でもそんな感じだったので。
「相変わらずいい加減な姐さんだな」
「旦那、緻密に計画を立てる大将を想像できるか」
「無理だ」
「だよな」
「管理人さんは実におおらかな発想をされる方ですぞ! しかも動物にお優しい! 先日も、わたくしと白山殿のお供殿、それにこんのすけ殿とに、ご尊父様の故郷・仙台の三角揚げをくださいました! 」
「その評価は物に釣られてないか」
「旦那、大将が四つ足のお供連中に餌付けするのは、ただただ小動物が何か無心に食ってる姿を観るのが好きってだけだぜ」
「それはわかる」
「この前は五虎退の仔虎にささみ茹でて食わせてたしな」
お、何だなんだ。大倶利伽羅、ついに胃腸弱った? 薬研に健康相談?
「俺の胃腸は健康だ。医療関係者に相談しようと思ったところでネタがない」
えー。もうちょっと胃弱になってもいいのよ? うち、食費がえらいことになってるんだから。
「仕方ないだろう。飯がうまいのが悪い」
で、何の話してたの。
「大将は大雑把でテキトーでいてくれねえと困るって話だ」
「あんたはそのままでいろ。変に綿密な計画を立てたり周到な用意をしたりしてみろ。世界の均衡が崩れてこの世が終わるぞ」
いわれなき評価! ひでえよ!
よーし、なんかここまで言いたい放題に言われると、逆にもう綿密な計画立てて、奴らを仰天させてやらずにいられないな! 一発やってやるか! なあ!
「歌仙さん、遠征ではどこに行きましょうか? 嵐山に源氏物語をテーマにした美術館があるようですよ! 」
「そうだね、それはすてきだね。和泉と君は壬生寺にも立ち寄りたいのじゃないかな? 」
「さすが二代目、わかってるじゃねえか。なあ国広、どうせなら二代目が行きたいところと、新撰組の思い出メモリアルと、半々で回るのはどうだ? 」
「兼さん冴えてる! それじゃあ、ちょっと候補地をいくつかあげてみようか。それに、せっかく歌仙さんが一緒なんだから、どうせなら何かおいしいものも食べたいよね。燭台切さんと観光する日は、ちゃんとした割烹のお店に行くんですよね? それなら、僕らと歩く日はもう少し砕けたところにも行ってみませんか」
あー。兼定のお部屋はまたなんかかわいいことしてるな。
「では、私たちは動物園と、鉄道博物館、水族館へ参りましょう」
「お小夜と太閤の情操教育には最高のコースですね、さすがは兄様」
「粟田口のみなさんも一緒ですよ。お小夜は秋田君五虎退君となかよしですからね、よい旅になるといいですね」
「動物園、たのしみです」
何この尊いの塊! 小夜ちゃんが! かわいい!
「儂、水族館でイルカショー見たい! 」
太閤が! なんかかわいいこと言ってる! かわいい!
…ふー、思わぬかわいい光景に癒されたが、それでもやっぱり大倶利伽羅コノヤローという苛立ちは別腹なのであった。ということで、やるか。
明日仕事に出るとあさっては休み。呼吸器科の診察済んだらあとは何もないからな、またユルくやるか。
フートンだして寝る支度だけして、地図ガイド見るか。