仕事して接骨院といういつものやつ。
帰ると木戸のところに小さき命。
南泉君、かじっちゃダメよ。
「さすがに俺だってそこまで猫じゃないぜ」
五虎ちゃんの虎君は、ヤンチャなようでも五虎ちゃんにそっくりでいい子だから安心。
「それで何がいたにゃ」
これ。これみて。
ヤモリの子供。かわいいなあ。
だがもっと鮮明に撮りたい。
ので、フラッシュ使ってみた。
尻尾が二股になってる。目がくりくりでかわいいなあ。
「管理人さん、また閲覧注意って言わなかったにゃ」
えー。だってかわいいし。
「苦手な人は可愛くても本当にダメにゃ。不親切にゃ」
ちなみにサイズは小指くらいなので、たぶん今年生まれた子ですね。
「5センチあるかどうかでも、ダメな人は泣くにゃ」
うーん、難しいなあ。
じゃあ、逆になにならいいんだろう。
どこからもダメと言われないものは何なのか。
「またあほなことをやってる」
いや結構こういうの大事よ。ましてやうちみたいに大所帯となると、一定の層が苦手なものを出すと面倒なのよ。アレルギーがある子にカニとか、そういう、ほらあるだろ。
「言わんとすることは分からなくはないけど、別に小動物には関係ないだろ」
でもチョーさん、前にハダカデバネズミ見たら、どう言いあらわしたもんか表現に悩んだじゃん。
「だってあれは」
要は小さき命といえど侮れないということだ。
「小鳥とかどうだ。かわいいだろう。シマエナガとか」
いいねえ。
「大概四つ足のもんはかわいいぞ」
「つうかよ、娘っ子は何見てもかわいいって騒ぐだろ。あれぁどういう心理なんだろうな。姐御の姪の姫様方も、よくわっかんねえもん見てかわいいかわいい言ってるだろ」
あー、まあほら、ああいう女の子のムーブはねえ。
そんなたぬき君は、何がかわいいと思う。
「粟田口のチビどもとか小夜とかはまあ、俺だってかわいいもんだと思うぜ」
こういう小さいものはかわいいよな。
あとはこれな。
「何だよこれ」
「ひよこにゃ?」
「あ、これもしかして」
チョーさんは知ってるんだな。
「家光公の描いた鳳凰だろ」
そうそれ。
「ひよこにゃ」
「こういう小鳥いるよな」
かわいいだろ。私はたまにこの絵を見て、自信を取り戻すんだ。
「自信て」
だってさあ、狩野派の家元自ら絵の手ほどきをしてるのにこれよ。
いくら最高の環境と最高の教師がついてても画伯は画伯なんだと思うと、こう、自信湧かないか。
「気持ちは分からねえでもねえ」
「え、同田貫君わかっちゃうの? 俺はさっぱり」
「俺も分からないでもないにゃ」
「猫殺し君まで? え、何これ俺の方がおかしいの? 嘘だろ? 」
「お前はちょっとカッコつけすぎだし、難しく真面目に考えすぎだにゃ」
うん、チョーさんはもっとテケトーでいいと思う。大般若くらいテケトーでいい。
明日接骨院に行くと、土曜は午前中だけの診察だから行けなくて、それ以降は来週前半が夏休みだからしばらく行けないのだな。この何日かが要注意。
とりあえず今日は湿布を余計に買ってきたった。これで何日かしのげるだろうか。
今日はとりあえずもう寝てしまおう。