仕事して接骨院行ってきた。
ゆうべは耐え難きねむみに襲われ11時半に寝て、おい寝過ぎたかと思うものの、健康を考えるとこのぐらいには寝てないといかんのだが、あえてそこからは目を逸らす。
ちなみに接骨院でその話をしたら「僕は眠いと9時に寝ちゃうね」だそうで、健康だ。
今日はこれを流したら呑む。
出勤した時点でもう酒のことしか考えられなくて、休憩入ったところで、部屋にある塩昆布と和えようと思って茗荷買ってきたけどもういいや。ポテチとクラッカーとチーズで呑む。
「任せて。正三位、酒ならツマミは何だっていいから」
何だその無駄にいい笑顔は。
しかしうちの短刀、薬研以外はみんなミロとかカルピスとかヤクルトの方が好きなんだよねえ。
「お茶もおいしいですよ! 夏になると、蜂蜜で少し甘くした麦茶に牛乳を足すと、秋田と包丁はコーヒー牛乳みたいだと言って喜んで飲んでいます」
そんな、かわいい!
「俺は夏には、冷たく冷やした牛乳にウイスキーを」
それは確か雪村いづみが死んだ遠因になったやつだ。
「管理人さんは昔のことにはときどき妙に詳しいんだよねえ」
「ぬしさまは昭和のアイドルがお好きなのですか」
なんかさあ、こぎやんはアレな。隙間時間でブラシかけてやるようになったらいきなり距離を詰めたよな。前は管理人さんって呼んで、もうちょいドライだったのにな。
「マルチャン号殿に負けてはいられませぬ。ぬしさまの現ベストオブもふもふはこの小狐でございましょう。そりゃあ亡き愛犬殿は殿堂入りなのでしょうけど、今現在、ぬしさまが愛でるもふもふは小狐の毛艶が一番! 」
「こやつ、毛艶のこととなると己が一番でなくては納得しないクチでな。なに、管理人さんが『小狐のもふもふが一番かわいい』とでも言ってやれば、達成感を得てまた割とドライな毛玉に戻るぞ」
相談役は何でそう平地に乱を起こしたがるの。うちに毛が生えてる子がどれだけいると思っていやがる。
「刀でおのこだからなあ。おのこも刀もときに荒ぶるものよ」
荒ぶりたいなら、打刀杯鉄拳3大会でも行ってくれば。
「俺はゼブラアンナを使うぞ」
まじかよ。永野護デザインの、あのパンタロンスーツのアンナだろ。マノロ・ブラニックのサンダル履いてるアンナ。
ほんとヒラヒラのいい女好きだな。この助兵衛。
さて、明日は接骨院行ったら、風鈴の短冊作るか。もう何年前にちぎれて取れちゃってそれっきりなので、今年は新しいのつけて直して吊るす。10年かもうちょっと前か、朝顔市で買ってきたんだよなあ。本体は大事に取ってあるので割れてない。まだこいつは戦える。
「なにと戦うんだよ」
夏の暑さと。
「ものはいいようだな」
なにさ! 自分がちょっとカックイイからって! っていや待て、うちの子はみんなカックイイしかわいいな。ちょっとどころじゃないな。しこたまかわいいな。
「どこがだよ。俺ぁ人斬りの刀だぜ」
短刀の鶏小屋お世話を手伝って面倒見てくれてるところとか、それから、
「やめ! ろ! 」
そこまでか。ドン包平より声でかいな。
「でけえ声出させるな。こんなに声張ったの久しぶりだぜ。先生がアルミ板と砂糖と(検閲削除)を容器に詰めようとしてやめさせたとき以来だ」
それガチで爆弾できちまうやつ。
「そうだよ、できちまうやつだよ。気がついたからよかったが、あれ俺がいなかったら本丸吹っ飛んでたからな」
まじか。
その先生は今なにやってるの。
「乱と京極の持ってるセボンスター融通してもらって、刀装の見た目をセボンスターに偽装できねえか研究してるよ。これができるようになると、大っぴらに武装できねえ場所での審神者の護衛に幅が広がるって話だ。短刀につけさせるもよし、審神者に持たせるもよし。特に審神者が女児のところじゃ、警固で苦労が耐えねえなんて話も聞くからな」
うちの先生は、すごいんだかどうかしてるんだか、そんな研究ばっかりしてるな。
「だがこれが実現可能になったら、政府から技術使用料取れるってんで、博多もえらい乗り気だ。本丸の財政が潤うってよ」
うーん、でもセボンスターでしょ。つけられる子が限られないか?
「セボンスターに偽装できるなら、技術を応用すれば文庫本だとか眼鏡だとか、他のものにも応用できるだろ」
なるほど。まあ、あんまり根詰めないようにな。熱中しすぎて寝るのも飯もトイレも忘れると体壊すから。
「そこは任せろ。俺が何年先生の世話してると思ってるんだ」
すごい説得力だな。
さあ、明日は休みだからね、今日は呑んでいい日だよ! この前は休みなのに仕事に出るより働いてたからね、今日はしこたま呑んでいい日だよ!
寝る支度してから武勇取ってくるか。
そのタイミングでヤクルト飲んでくるぞ。