仕事して接骨院。左足は今日も不調ですいえーい。
明日は健康診断があるので休みなのに職場に行くんだぜ。めんどくせえ!
とりあえず問診票書いて、さて何にしまうかと思ったら、見て。
ジャストサイズ。もうほんと近侍の仕事をちゃんとこなしてくれちゃって、何が「刺すしかできない」だ! できてるよ! ちゃんとできてるよ杵君!
なんか採血は10時間以上何も食わないでいろっていうので、寝る前のお茶がギリ最後にものを食うチャンス。いやそんなバクバクは食わないが。せいぜい茶請け程度ですが。
なんか札幌の殺人事件が、蓋開けてみれば容疑者一家3人でまるまる関わってたみたいで、おいなんだこの風速がすげえ新本格みたいな展開。
てゆうか、この手の事件の報道で釈然としないのがだな。
「あんたのことだから、首切る程度で何が猟奇殺人だとか思ってるんだろう」
「大将だからな。同じ首切るなら、切った首で風鈴みたいなデコレーションぐらいしろとか思ってそうだな」
そんな薬研、お前「病院坂」じゃねえんだから。
だけどまあそう。首切るだけで猟奇って、そんなどんだけぶりっ子なんだよ。
「ですよねー! 俺たちが現役だった頃なんて、そんなもんあったり前にやってましたもん。だよなー、兄弟」
「兄弟の言う通りだ。罪人の首とか、三条河原でちょくちょく晒されてたぞ」
だよねー!
「え、斬首かい? ああ、懐かしいね、僕も昔は三斎様に振るわれて、よくやったものだよ」
何ちょっと照れてはにかんでるんですか。やだかわいい。てゆうか、歌仙さん照れるポイントそこなんですね。
まあこの通りなんで、ただ首落とすだけだったら、理由さえあれば割とあっさり実行しちまうんですよ。何が猟奇だ。真の猟奇ってのは、その「理由さえあれば」をもっと凝縮して突き詰めて、端から見ると「なんでそこ行くかな」レベルまで行って初めてそう言いあらわせるものなんだよ。首を落とす行為が、例えば殺害手段を偽装したり被害者の身元の特定を限りなく難しくしたり犯人の動機をカムフラージュしたりオブセッションゆえの行動だったりするようでないと、猟奇とは言えない。「狂骨の夢」と「天帝のはしたなき果実」「病院坂の首縊りの家」10回ずつ読み込んでから語れ。
「管理人さんの、この猟奇殺人って単語に対する感情はなんなんだろうねえ」
「まあほら、言うたら俺らにしてみりゃ日常茶飯事だもんな」
「前にさあ、同田貫が落とした遡行軍の首3個、御手杵が自分の本体に並べて刺して『ダンゴ三兄弟』とか言っててさ、それ見て薬研と同田貫と三振りで腹抱えて笑ってたんだよな。管理人さんが見たら、女の人だし怖がるかと思ったら、管理人さん全然動じてなくてさ、あれはほんと驚いたよな」
「管理人さんはそういう点で豪胆な方ですからね」
「お前ら、管理人さんが酒も呑めずに明日の健康診断に控えておられるというのに、堂々と飲酒か」
「いいだろ、姐さんがいいって言ったんだよ」
「そうか。管理人さんに確認してくる」
「えー、あたしと兄貴は酒呑むと神通力が上がるんだけどー」
「俺は日本号に捕まって来ちゃったけど、飲んでるのはヤクルト1000だよ」
あ、次郎ちゃん、やってる?
「やってるやってるぅ! 」
みんな呑んでるかー? 管理人さんの分も呑んで、そして明日の朝に後悔するほど呑めよ!
「ああ管理人さん、そのようなことをおっしゃっては、日本号が調子に乗ります」
さて、私はさっき買ってきた素甘を食ってひと息入れてから寝るか。
明日は接骨院行ってからそのまま健康診断行って、帰りにちょっと花屋に寄ってみるぞ。