すんげえ疲れております。
仕事でちょっとしくじって、帰りがいつもより遅くなったので、もう床拭きシートの存在忘れてた。とりあえず明日あさっての昼のパンと茶菓子は買ったけど。
大倶利伽羅。まんば君。ちょっとそこにお座んなさい。
「何の用だ。俺たちはこれから三池崇史版『ヤッターマン』観るんだ、早く済ませてくれ」
「手短に頼む。兄弟と本歌も上映会を楽しみにしてるんだ」
うわあん何それ管理人さんも観るう。
じゃなかった。仕事終わった途端に、人の耳元で「ジャンクなもんだ」「ジャンクな菓子を買うんだ」「そうだポテチだ」って、ずーっと囁き続けるんじゃないよ。疲れてるからいつもよりヤケクソになりやすいんだからさあ。買っちゃうでしょう。
「いいじゃないか映画観ながら食えるぞ」
「あんたのお茶は俺と伽羅で作ってやるから、そう怒るな」
「明日にでも俺と国とでミロを買ってやる。さっき相談して決めた」
え、ミロ? まじで? ホットケーキミックスもつけてくれたら許す。
「わかった」
「わかった」
あ、明日一度店に顔出しておくかな。資材の発注確認しておかないと。ということは、昼ぐらいに外へ出ないといかんな。まあいい。床拭きシート買うついでだ。
明日は午後だとだるくなる方が勝っちゃうから、昼近くに出ればいいとして、まず床拭きシート買って、あと何だろ。そんなもん? ああ歯ブラシ? いかん、もう疲れちゃってだらけたいのが何もかもをなぎ倒してる。
「姐さんしっかりしろ! 」
「どうした姐御。寝たら死んじまうぞ」
「あっはっは、死んだか? 」
「管理人さん生きろー! このまま死んだら、まぶたに目玉と、デコに第三の目描いちまうぞ! 油性マジックで! どうだ、驚きだろ? だから死ぬな! 」
近侍と相談役と参謀がやりたい放題。
んああああ全身サイボーグになりたい。素子さんみたいにして欲しい。
「いやあ、でも中身は管理人さんなんでしょ」
何が言いたい鯰尾。
あ、なんか時間経ったら少し頭がシャキッとしてきた。
そうだ、さっき三池崇史版「ヤッターマン」上映会するって言ってたな。誰が参加するんだろ。
「うちの中枢は全員出るな」
「さっき御手杵が、信じられない量のポテチとコーラ持ってきてたな」
って言いながら、まんば君と大倶利伽羅が後ろ手に持ってるのは何なの。
「映画といったらポップコーンだろ。なあ国」
「キャラメル味と塩味があるから無限ループできるぞ」
「ちゃんとファンタもある」
「ファンタはおいしいぞ。ミロと同じぐらいおいしいが、炭酸は体にあまりよくないから週に1回しか飲んじゃいけないんだ」
誰がそんなことを。
「兄弟が、兼さんと俺にそう教えてくれた」
堀川…。なるほど…。
あとは誰が来るの。
「まず獅子王と骨喰、江派は全員揃うし、明石も弟たち寝かせてから来るし、まあ大概の暇なメンバーは揃うな」
あ、結構な大人数。まあいつものことだけどさ。加州は何かの行事でないと「早く寝ないとお肌が荒れちゃうんだよ」ってなかなか参加しないけどね。
とりあえず大広間集合で合ってる?
「あそこならでかいスクリーンあるから全員で観られる」
仕切り直しに映画でも観ることにしよう。仕事は明日、買い物に出るついでに確認すればいい。
じゃあちょっと映画観てきます。あ、終わったら寝られるようにフートン敷いておくか。