雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

傑作たちの夜更け

仕事してきた。掃除も夕飯も済ませてきた。帰りにはちゃんとツマミも買ってきた。

さて今日は何を観ようか。そういやバンダイチャンネルのバナコイン残ってたんだっけ。23日で期限切れるし、何かレンタルするかな。と思って探したのが「トーキング・ヘッド」って辺り、我ながらどうなのか。いや、傑作ですよ? 傑作なのよ?

f:id:bf021hugtlang:20210726223142j:plain
「呼んだか」

いや、呼んでないけど。

「傑作って言うからてっきり。じゃあ違う方の傑作だな。呼んでくる」

え。待ってまんば君誰を連れてくるの。

f:id:bf021hugtlang:20210726223329j:plain

「そら、あんたの傑作を連れてきたぞ」

「え、何さっぱり話が見えないんだけど。というかお国、ちゃんと5W1Hを話しなさいっていつも教えてるだろう」

ああ、うん、まあ確かに傑作ですがね。

「まず俺はなんで連れてこられたのかを聞かせてくれないかな」

「え、だって俺じゃない傑作といったら本歌しかいないだろう」

いやあ、ごめんなチョーさん。映画の話をしてたら、傑作って聞こえてきたのをまんば君が勘違いしたんだよ。

「ああ、なんだそういうことだったのか。じゃあもういいかな。俺は戻るよ。猫殺し君がさっきから、自分じゃ怖くてできないくせにバイオハザードで遊びたいなんて言い出してね、俺に目の前でプレイして見せてくれなんてねだるんだよ。まったく、かわいいよねえ」

アッハイ仲いいっすね。

「本歌は俺の本歌だからな、何をやらせても上手にこなすんだ。カッコいいだろう」

まんば君は、なんだろう、見た目は王子様みたいなのに、しゃべるとお兄ちゃんの自慢する幼稚園児みたいになっちゃったねえ。落ち込んでるよりずっといいけど。

「ところで管理人さん、唇周りが荒れてないか。マスクのせい…とは言い切れないか。この1年ちょっと、外では常にマスクなのに平気だったんだからね。転職前にもちょっと唇が荒れてたところを見ると、もしかして疲労かな。医者に行った方がよくはないかい」

うーん、でも給料日しあさってなんだよね。そこまで様子みるかなとは考えてる。

「ちょっと湿疹っぽくなってるぞ。医者に行くなら行くで、早く御母堂様と薬研に相談しておくんだよ」

え…やだ、チョーさんやさしい…。そんな、もう「LOVE SO SWEET」流れちゃうじゃん。

「いや、俺は松潤じゃないからね」

「道明寺ー! 」

「お国、深夜に叫ぶんじゃないよもう、この子は! 」

うん、まあでも実際、ちょっと痛痒いというか、何にもしてないけどピリピリするんだよね。3箇所ぐらい赤い点ができてて、これほっとくと出来物みたいになるかなという悪寒はある。でもこれ、皮膚科に行けばいいのか? それとも、わざわざ医者行くほどじゃない? 判断ができん。なぜならば己の身体的不調がわりとどうでもいいから。さすがに喘息は嫌だから、風邪引けば医者行くけどさ。

f:id:bf021hugtlang:20210512212826j:plain

「こんばんは。ちょっといいかな」

お、どうしたの台所の神様。

「僕らは刀の付喪神だよ」

みっちゃんのツッコミはいつもソフトタッチだなあ。

「実は、いま大人向けに夜の甘味の新作を作って、味見をお願いしてるところなんだ。おととしの梅酒がいい具合にこなれてきたからね、これを凍らせてかき氷にしてみたんだ。アルコールが入っているから、大人だけが起きている夜にだけ、作って出そうと思ってね」

昼間は?

「昼間は梅シロップのジュースを、同じ要領でかき氷にして出す予定だよ」

なるほど。あ、これうまいです。太極殿の梅酒かき氷を思い出すわ。

f:id:bf021hugtlang:20210726231009j:plain

シェフを呼べ! おいしいです!

「え、そんなにかい? いやあ、そこまで喜んでくれると、悪い気はしないなあ」

「梅酒で何かアレンジしたいねって言ったのは僕なんだけど、凍らせてみようってアイディアをくれたのは歌仙君なんだよ」

ありがとう。そんな君たちに象印賞。

「歌仙、燭台切、これうまい」

「歌仙、光忠さん、これおいしいです」

「気に入ってもらえてよかった。人数が増えることを見越してたくさん仕込んでいたからね、まだしばらく楽しめるよ」

「来月にでも本格的にメニューに加えるからね、お楽しみにね」

ふー、うまかった。でもうっかり酒の入った甘味とかいただいたら、なんかオジさんエンジンかかっちゃったぞう。

ちょっと冷蔵庫見てくるか。泡の出る茶色いやつぐらいあるだろ。

「管理人さん、いくら御手杵同田貫が連隊戦の監督で席外してるからって、あんまり好き勝手やるのはどうかと思うよ。…って、お国、お前も好き勝手するんじゃないよ。夜中にまたそんな高カロリーのものを飲み食いして! 」

「だってミロはおいしくて強くなるって」

「お腹いっぱい食べるバカがあるかい! そんなに腹いっぱいになるまで飲み食いしたら、目が冴えちゃって眠れないだろうに! 」

「むしろお腹いっぱいで幸せに寝られるぞ」

ああ、そういえばチョーさんは、南泉君が待ってるんじゃなかったのかい。

「そうだった。怖がりのかわいい猫殺し君が待ってるんだった。一人でバイオハザードなんかやったら、ゾンビに襲われる恐怖で泣いちゃうだろうね、きっと」

 

よっしゃ、やっと静かになったな。

とりあえず泡の出る茶色いやつを持ってきて、何を観るかはゆっくり考えるとしよう。

明日は休みなので、思っくそだらだらしてやる。