大侵寇、第二波も瞬殺でしたね。明日もうひと波来て、その先はもう大したことないようですが、そこまでにどうにかコーベインを遠征で稼いで、七星剣を迎えられるようにしなくては。
ゆうべはまた寝る前に「トーキング・ヘッド」観ながら、作画監督の遺作動画パートのセリフを書き出しておりました。
一時停止と巻き戻しを繰り返しては筆記する姿は、はたから見れば変態の所業でしょうがね、もう別にいいの。とりあえず今日もあとでまた観ます。
こういう地道な作業も、メモが積み重なればものを書くときにすごい助けを得られるんですよ。「GHOST IN THE SHELL」「イノセンス」「Avalon」「スカイ・クロラ」でもやりましたが、そのうち「人狼」「GALM WARS」でもやっておきたいところ。
あとはアレだ。「紅い眼鏡」の円盤も手に入れないとね。
「やあ管理人さん。まだ気を抜くわけにはいかないけど、とりあえず戦況はひと段落ついたね。この辺でちょっと小休止をとっておこうか」
そうだな。
物語を強引に中断させる、豊かな香りと深い味わい。ゾンビも目を剥くこのうまさ。
「姐さん、それ『トーキング・ヘッド』の小ネタでやってるコーヒーのCMじゃねえかよ」
バレたか。
「そうじゃなくて、僕が言ってるのは、ちょっとひと息ついて、今ちょうど桜が盛りなんだ、花でも観て、心を落ち着けて、次の局面に向けて英気を養おうとだね」
さすがは歌仙さん、いいこと言う!
「そうだろう、二代目はすげえんだ。俺たちや本丸のためにいろんなことを考えてくれてるんだぜ」
兼さんさあ、自分が褒められるときより、歌仙さんとか堀川が褒められるときの方がドヤるよね。
「正直、俺がカックイイって言われるのは当たり前だけど、二代目と国広が褒められると、やっと時代が追いついたかと思うな」
何その客席の一番奥で腕組んでステージ見てる感じの立ち位置は。
なんか、うちの子たちはアレな。兄弟大好きだよね。粟田口なんかも、喧嘩はしてもさして大した理由じゃないし、翌日にはわざわざ仲直り、とか改まらなくてもフツーに解決してるし、三池兄弟なんかさあ、ほら、おでん君が部屋を蔵にしてほしいっていうからさ、ソハヤ君どうするんだろって思ってたら、兄弟で蔵座敷に入ってるでしょ。
「そういえば燭台切も、なんやかや落ち着いたよなあ。兄貴が来たってんでちょっと浮き足立ってたけどよ」
「ああ、彼も兄をどう呼んだものか考えてたけど、『福ちゃん』じゃあ大人同士なのに妙なもんだし、かといって『福島さん』じゃあ他人行儀すぎるしっていうんで、間をとって『福さん』にしたそうだよ」
福ちゃん当人はどうなん、それ。
「満更でもない感じだったよ」
ああ、そんならよし…。日本号は福ちゃんのこと、なんて呼んでるんだろ。
「お? 日本号か? あいつなら福ちゃんのことは『みつ』って呼んでるぜ」
「おいしゃん、昔みたいに『みつただ』ち呼ぶと、燭台切の方の光忠しゃんと紛らわしくなるけん、そんなら『みつ』ち呼ぶんがよか、言ってそうしたとよ」
なるほど。
しかし、うちもいきなり畑仕事が本格的になったよねえ。桑名君一人で農業指導するのも、当人はすごい楽しそうではあるけど、大変だったもんねえ。福ちゃんも土づくりとか蔓の支柱とか、指導してくれるもんねえ。
「そういえば姐さん、この前桑名と福ちゃんがよ、ヨーチューブで『たのしい園芸チャンネル』やりたいなんて言ってたぜ。な、杵」
「姐さんどうする? 広告収入で本丸の財政を助ける、なんて言ってたけど」
…不許可で。たぶんそのチャンネル、登録するのは農業とか園芸が好きな人じゃなくて、桑名君と福ちゃん目当ての乙女ばっかりだろうから。
さて、明日は土曜だから、耳鼻科の診察が午前中だけなんだよなあ。早く起きないとなあ。
余力があったらデジイチ持って散歩してこよう。
「君、それなら今日は早く休むんだよ。遅くまで起きてだらだら、はいけないよ、いいね」
…カシコマ!
「これ、返事はきちんと! 」
兄やは手厳しいなまったく。