雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

疲れたときには甘いもんと動物と子供がよく効く

仕事してきた。

仕事中にドバッと疲れ倍増なものを見て、まあいいけど俺は知らんぞという心境。

なぜに、不特定多数の客を相手にする業態の店で特別扱いする客を作るのか。しかも社員が把握していて全員に情報が共有されてるとかならまあ仕方ないと割り切ることもできなくはないが、モグリで個人的にやるなよ…。

入社当初はきちんとしてる人だっただけに、そんな人でさえ2年も経つとこうなる場所になっちまったのかと、自分の配属されてる店の正体がいい加減割れてきてて、げっそり。

暇な店だからなあ。暇な職場ってのは、みんな仕事が片手間で違うことを一生懸命やるようになるんだよ。近所に住んでる人間だと、知り合いにいい顔して見せたくて特別扱いしてもらえるように現場の仲間に口利いてみたり、同じ部署の仲間とたいして話もしないのに上司や他所の部署の人間とやたら親しくしてみたり。

これだから暇な店は…。

この前は、別のレジ仲間とちょっと話したら「今日忙しいよねえ」…いや、すげえ暇よ?

まあ私の感覚が、この前他所の支店に半日だけど手伝いに行ったときのままだからなのかもしれないけど、あれを思うとすげえ暇よ? 

とりあえずわかったことは、忙しい店は仕事がしやすいということだった。

みんな本来の職掌に集中してないと店が回らないから、どうしたって余計なことはしなくなって、おかしなことをやりたいという誘惑も湧く暇がないから、みんな本来の仕事に集中していて、変な人間関係もできない。部署のチームを円滑に回すのに必要な、挨拶やちょっとしたコミュニケーション程度でそれ以上立ち入らないし、お客さんのプライベートな部分にまで立ち入ってる暇なんかないから、結果みんなに同じ接遇をする。何でかわからんのに特別扱いされる客もいないから、他のお客からのクレームなんか出てこないし、何より忙しい店には客という立場なだけの頭がどうかしている人間は来られない。なぜなら相手にされる以前に、他のまともなお客さんにつまみ出されるから。

忙しい店に配置換えしてもらえないかなあ。

とりあえず、暇な店のおかしなローカルルールに染まらないようにしよう。

「やあ管理人さん、疲れておるな」

疲れてるよ。

「それなら俺と一緒に茶でも飲むか。ルマンドハッピーターンがあるぞ」

何その孫に食わせるような取り合わせ。

「待たせたな。今日の茶請けは、管理人さんが遠征で買ってきたチョコレイトだ」

やめろ! それは私の非常食!

「だが高級チョコはちゃんと賞味期限内に食べないと、いまひとつなお味になるぞ」

溶けて悪くならないように冷蔵庫に入れてるの! それでも計画的にコンスタントに食べ終わるように計算してるの!

「まあそう怒るな。大包平のように、細かいことは気にするな」

気にするよ! もういい、うぐやん、孫に言いつけるぞ。

「待て管理人さん」

みっちゃーん! みっちゃーん! うぐやんが私のお高いショコラを着服しようとしてるよー!

「待ってくれ俺が悪かった」

「だから言ったろう鶯丸、ハッピーターンにしておけば平和だと」

「うーん、ごめんね管理人さん。鶯丸さん、そのお菓子は勘弁してあげて。こしあんパイがあるから、それでどうかな」

「やあ、燭台切の菓子か、それはいい」

光忠の菓子はハイカラでうまいからな」

「小豆君があんこを練って、パイ生地は僕が仕込んだんだ。バターたっぷりで香ばしい生地でまろやかなあんこを優しく包んでみたよ」

それ絶対おいしいやつ。

光忠さんお菓子ですか」

「おい光忠、ずんだあんはあるか」

きた。何もかもを食い尽くすコンビがきた。

「俺たちだって食べないものはあるぞ」

「そうだ。仏壇のお供えとか明日の朝飯のおかずの作り置きとかは、俺たちだって食べてはいかんとわかっている」

でも食ってヨシのサインが出たら食べるんでしょう。

「食べるぞ」

「当然だ」

これだから成長期の体で顕現したやつは。

「よしよし、お国も大倶利伽羅も、ルマンドは好きか」

ルマンドおいしい」

ルマンドはうまいぞ」

「よし、大包平が収穫したメロンもあるぞ」

「メロンおいしい」

「メロンうまい」

メロン? そんなもん畑で植えてたっけ?

「毎年俺たちの部屋の窓ではグリーンカーテンをやってるが、今年はメロンと朝顔を植えたんだ。大包平の丹精込めたメロンはうまいぞ」

いよいようちの連中は自由だな。自由っていうかやりたい放題だな。

 

ということでね、今日はドバッと疲れてましたが、なんかもうドン包平グリーンカーテンでメロンとか育ててるってプチ情報で毒気抜かれてしまった。短刀とかに食べさせてるんだろうなあ。

もう明日の支度して寝ちまうか。ほんともう仕事中の一件はガクッときた。

まあ、自分からギャアギャア騒ぐつもりはない。なんか訊かれれば見たものをそのまま報告はするが、たぶん誰も気づかないだろう。もう知らん。

「なんか顔が死んでるな、管理人さん、虎もふるかにゃ」

いや、南泉君をもふらせろください。

「あっやめろにゃ! 目が死んでて怖いにゃ! 」

「か、管理人さん、南泉さんの代わりに、ぼ、ぼくでよかったら、」

五虎ちゃん! 五虎ちゃんいい子! いい子は管理人さんのお膝においで!

なんか癒しを得られたので寝ます。

明日は帰ったら、なんかあほなものを観よう。